座り方から見えてくる猫の気持ち
猫の気持ちは座り方にもあらわれます。ここではよく目にするものを5つ紹介いたします。一体どのような気分なのでしょう。
1.やや警戒中「スフィンクス座り」
休憩中の猫に多い「スフィンクス座り」。前足を突き出した姿がスフィンクスに見えることから、そう呼ばれています。
いざとなったらサッと立ち上がれる姿勢なので、やや警戒心は高めです。
その一方で、前足を折り込むと窮屈に感じる猫がいるようです。そのため、中にはリラックスしていてもスフィンクス座りを好む場合があります。
2.居眠り中「香箱座り」
スフィンクス座りの状態から、前足を折り畳んだ姿勢が「香箱座り」です。
すぐには立ち上がれないので、こちらは警戒心が緩んでいます。よく居眠りをする際に見られるポーズです。
3.几帳面!?「しっぽ巻き座り」
犬のお座りのような姿勢で座る際、必ずしっぽを巻いている子がいますよね。主に周囲を警戒すると同時に、大切なしっぽを守りたいという気持ちが込められています。
特に汚れを気にする猫は、毎回足の上にきちんとしっぽを乗せています。これを習慣にしている猫は、几帳面な性格なのです。
4.まったり気分「横座り」
猫も犬のように横向きに寝転んで休むことがあります。猫の横座りでは、前足の位置によって警戒度が変わります。
前足を少し立てている場合は、警戒気味です。いざとなったら立ち上がる準備をしています。逆に完全に投げ出している場合は警戒せずに寛いでいます。
どちらにしても家猫に多い座り方なので、まったりとした気分で過ごしているといえるでしょう。
5.毛繕い中「おっさん座り」
まるで小さなおじさんを連想させるような座り方です。無防備な状態になるので、安心している様子が伺えます。お腹の毛繕いをしている最中によく見られます。
また、スコティッシュ・フォールドに多い座り方であることから「スコ座り」とも呼ばれています。
関節炎を患いやすい猫種なので、時々痛みを和らげる目的でこのような座り方をすることがあります。
おっさん座りが習慣になっている場合は、歩き方に違和感がないかチェックしてみてください。
見慣れない座り方には要注意!!
座り方から見えてくるのは気持ちだけではありません。おっさん座りのように、場合によっては病気のサインである可能性もあります。
特に、愛猫が見慣れない座り方をしているときは要注意です。
1つ例を紹介すると、お腹を地面にべったりと付けた座り方です。これは腹痛を抱えた猫に多い座り方です。
香箱座りにそっくりですが、よく見ると姿勢が崩れています。
食欲がなく、この状態でじっとしているようであれば体調不良を疑いましょう。
まとめ
シーンによって人間の座り方や姿勢が変わるように、猫にも同様のことが起こります。落ち着いた状況で、リラックスできている時ほど頭の位置や姿勢が低くなります。
さらに、体調の変化も座り方に現れることがあります。
あまり見かけない座り方や関節炎が疑わしい座り方が続くなど、飼い主さんにしか分からない変化があれば、1度獣医さんに相談してみてください。