猫に必要な睡眠時間はどれくらい?『寝不足』が招く危険なトラブル4つ

猫に必要な睡眠時間はどれくらい?『寝不足』が招く危険なトラブル4つ

猫は「寝子」が語源なったという説があるほど、よく寝る動物と言えます。猫と暮らしていると、寝ているか横になっている時間がとても長いと感じるでしょう。それではいったい猫に必要な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?また、寝不足になるとどのようなトラブルが起きるのでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.猫に必要な睡眠時間は?

寝ている猫

猫は野性時代、単独で狩りをして暮らしていた動物。獲物が姿を見せない日中は、体力温存のためほとんどの時間を寝て過ごしていました。

その名残りから、家の中で暮らすようになっても、寝て過ごすことが多いのです。

また、猫は犬に比べ体力がありません。猫の成長過程において、睡眠はとても大切な時間であると言えます。

猫にとって必要な睡眠時間は、12~16時間。実に1日の3分の2が睡眠時間という訳です。何とも羨ましい限りですよね。

しかし、全ての時間、熟睡できている訳ではありません。

聴覚が優れている猫は、物音で目を覚ましてしまうこともしばしば。浅い眠りと深い眠りを繰り返しながら眠っているのです。

2.「寝不足」が招く危険なトラブルとは?

不機嫌そうな猫

1.ストレスを抱えてしまう

猫は意外にもストレスを抱えやすい動物。「寝不足」でも大きなストレスとなる可能性があります。

騒音や来客、家の中に落ち着ける場所がないなど、猫が寝不足になる原因は日常に潜んでいます。

猫が落ち着いて眠れる場所を確保し、大きな音は出さないよう、気を配りましょう。

過度なストレスにより、トイレ以外の場所での粗相や、嘔吐や下痢など、病気や問題行動に発展しまうこともあるのです。

2.,食欲不振

寝不足になると眠気が先行し、食欲不振になることがあります。

食欲不振が続くと栄養不足から体力が落ち、健康を損ねてしまいます。ある程度の深い眠りも猫には大切なのです。

3.元気がなくなる

眠そうな猫

寝不足が続くと、1日中ボーっとした状態となります。

眠そうな表情をすることが多くなり、動いたり、遊ぶ気力さえなくなってしまうこともあります。

4.子猫の発育不良

成猫の睡眠時間は12~16時間ですが、子猫はさらに長く20時間ほど眠ります。

「寝すぎじゃない?」と思うかもしれませんが、寝ている間に「成長ホルモン」が分泌されます。

たっぷり眠ることは子猫の成長過程において、とても重要なのです。

まとめ

寝ている子猫

いかがでしたか?

「うちの猫は寝てばかり」と思っている飼い主さんも多いかもしれません。しかし、猫は元々長時間寝る動物と理解しておきましょう。

そして猫にとって「睡眠」は大切な日課でもあります。

くれぐれも寝ている猫を遊びに誘ったり、声を掛けて起こしたりしないようにしましょうね。

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