猫も『フィラリア症』にかかる?感染経路や症状、予防法を徹底解説!

猫も『フィラリア症』にかかる?感染経路や症状、予防法を徹底解説!

「フィラリア症」といえば犬の病気だと思われていますが、実は猫もかかります。しかし猫の場合は診断がつきにくいのが現状です。症例が少ないためあまり話題に上らない猫のフィラリア症。いったいどんな病気なのか、ここでは感染経路からその症状、予防方法までをご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

フィラリア症とは

聴診されている黒っぽい犬

フィラリア症とは、もともと「フィラリア(犬糸状虫)」と呼ばれる病原虫が犬に寄生・繁殖して起こる病気のことです。

犬の体内で4~5年生きるフィラリアは、心臓や肺動脈に寄生して繁殖し、血管をふさいだり心臓の弁膜を傷つけたりして心臓や呼吸器に致死的な問題を引き起こします。

フィラリアはイヌ科の動物を本来の宿主(寄生先)としていますから、他の動物の体内での成長は困難です。猫の場合も、普通は感染しても幼虫がすぐ死に、多くの場合無症状だといわれています。

しかし全く影響がないわけではなく、検査の難しさから見逃されているのでは、といわれています。

フィラリアの感染経路

蚊取り線香と煙

フィラリア症は「蚊」が媒介する病気です。

フィラリアは成長すると30cmにもなる細長い生き物ですが、幼虫は目に見えないほど小さなもの。

その小さい幼虫を血液と共に吸った蚊が、別の犬や猫の血を吸うことで次々と伝染していくのです。

猫のフィラリアの症状は?

酸素吸入されている縞猫

猫のフィラリアは、犬同様、咳や呼吸困難など呼吸器系トラブルが主な症状です。

次に多いのが嘔吐・食欲不振・下痢などの消化器系。しかし犬と違って抗体検査で結果が出にくいため、原因不明のまま対症療法を続けることも多いようです。

また無症状なまま突然死することもあり、解剖して初めて心臓や血管内でフィラリアが成長していた(※まれに成虫になることがある)と分かるケースもあるようです。

フィラリアの予防方法は?

背中に注射されている長毛キジトラ

蚊に刺されないことが大前提ですが、100%は無理ですから予防薬を使いましょう。

猫のフィラリア予防薬は、肩甲骨の間に垂らす「スポットタイプ」と「経口タイプ」の2種類で、基本的に月に1度投与します(2ヶ月以上効果が持続する製品もあります)。

単体の予防薬もありますが、ノミダニ対策との一体型なら1回で済んで便利です。

ただし使用を控えた方がいいケースもありますので、病院でよく相談してから使いましょう。

まとめ

大きな犬の頭を枕にする茶トラ

蚊が媒介するフィラリア症。蚊はどんなに注意しても家の中に入ってきます。高層マンションですらエレベーターに運ばれてやって来ることがあるので油断は禁物です。

温暖化の影響で平均気温が上がり、蚊が媒介する病気が犬猫・人間を問わず増加傾向にあることはご存じの通りです。

しかし予防可能な病気なのですから、ぜひノミダニ予防と同時にフィラリア予防にも目を向けていきましょう。

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