ノミアレルギー性皮膚炎
「ノミアレルギー性皮膚炎」はノミの唾液が原因でアレルギー反応が起きる皮膚病です。ノミに噛まれるとかゆみが出て、足や全身を噛みます。時には脱毛する場合も…。
被毛をかきわけてみると皮膚にノミそのものやフンが見られるでしょう。フンは黒い点のように見えます。もし愛猫が異常に体をかいていたら、注意してチェックしてみてください。
野良猫は、ほぼ100%ノミを持っていますので必ず動物病院にて診察を受けてください。人にも寄生する可能性があるため、家の中に持ち込まれると後が大変になってしまいます。
ノミアレルギー性皮膚炎はこれといった治療法がありませんので、ノミを取り除くのが一番です。病院で処方されたかゆみを抑える薬を使ったり、ノミ取りシャンプーで洗ったりしてノミの数を減らしていきましょう。ノミの予防薬を毎月塗布し寄生されないようにすることが重要です。
アトピー性皮膚炎
「アトピー性皮膚炎」は犬に多い病気ですが、猫でもなる場合があります。足や顔周辺、お腹などにかゆみがあり、噛んだり掻いたりするでしょう。それによって脱毛してしまうこともあります。
アトピー性皮膚炎は完治が難しいといわれている病気です。ただ辛い症状を抑えることはできますので、なるべく手を尽くしてあげるとよいでしょう。
たとえば、アレルゲンをできるだけ室内から取り除く、薬やシャンプーなどでかゆみを抑える、アレルゲンを少量ずつ注射し、体を少しずつ慣らしていく方法など。
もし愛猫のアトピー性皮膚炎が疑われるなら、早めに獣医師に相談するとよいでしょう。
食物アレルギー
食物アレルギーにより足を噛むことも。
猫では肉や乳製品、穀類などがアレルゲンとなりやすいです。噛む他にもかゆみのある部分を掻いたり舐めたりするので、注意してみてあげましょう。
初めて食べた食材だけでなく、長年食べていた食事でアレルギーになる場合もあります。年齢関係なく発症しますので、常に注意してあげてください。
筆者宅の猫たちも食物アレルギーがありますので、与えるご飯には注意しています。大抵の場合与えてからしばらくしたときに、耳や首辺りに掻き傷があるので気がつくことが多いです。
あまりに症状がひどいときには、かかりつけ医への相談をオススメします。
心の病気
猫はストレスに弱い生き物です。もしかしたら最近、環境の変化があったのかもしれません。たとえば、新入り猫や引っ越しなど…。
環境の変化に敏感なので、飼い主さんは注意が必要です。なるべくゆっくりと慣らしてあげる必要があります。
ストレスが過剰になると、足を噛んだり執拗に毛づくろいをしたりする場合があります。それによって脱毛してしまうこともありますので、愛猫の行動には十分気をつけてあげてください。
狼瘡様爪床炎(ろうそうようそうしょうえん)
「狼瘡様爪床炎(ろうそうようそうしょうえん)」の原因ははっきりしていません。爪がついている「爪床」を猫自身の免疫細胞が攻撃し、炎症が起きてしまうのです。それにより爪の結合が剥がれ、爪が脱落します。
気になった猫が自ら足を噛んで爪を剥がしてしまう場合も。爪床だけになると強い痛みがあるため、歩くのもままならないかもしれません。この病気にかかった場合は必ず獣医師に見せてください。
まとめ
猫自ら足を噛んでしまう原因はさまざまなものがありました。
他にもキズや痛みなどで噛む場合もあります。クセということも考えられますので、愛猫の状態によって原因をつきとめてあげてください。