猫は体調不良になると隠れる…そのワケは?
体調が優れない猫は、どこかに隠れてしまうことがあります。なぜなのでしょうか。その理由を3つ紹介いたします。
1.警戒している
猫は元々警戒心の強い動物です。病気や怪我で思うように動けない時は、いつも以上に神経をとがらせています。
2.外敵から身を守っている
いざという時に逃げられない状況下で、他の猫や天敵に見つかっては一大事です。襲撃されれば命を落としてしまうかもしれません。
だから、誰にも見つからないような場所に隠れて身を守ろうとします。
3.じっと耐えて回復を待つ
猫は忍耐強い動物です。とりあえず身を潜めて回復を待ちます。隠れている最中は、喉をゴロゴロ鳴らすこともあります。
甘える仕草として有名な「ゴロゴロ音」ですが、実は体調が優れない時や不安な時にも発します。この音には治癒力を高める効果があり、主に骨の回復を促します。
家猫が隠れるのはなぜ?
家の中には寝込みを襲う者はいないはずですが、なぜ野生的な行動を取るのでしょうか。
こればかりは本能的な行動なので仕方ありません。たとえ飼い主さんを信頼していても、家庭が安全な場所だと分かっていても、ピンチの時こそ本能に従おうとします。
人間との暮らしに慣れた家猫にも、野生の本能は残っているものなのです。
愛猫に不自然な行動が見られたら…
普段は絶対に入らない場所に隠れている、高い場所から降りてこないなど不自然な行動が見られたら、次のような対応をしてください。
ご飯は食べているか
ご飯はいつも通り食べているかチェックしてみてください。猫は、体調が悪いと食べなくなることがよくあります。
トイレの様子はどうか
排泄に異常はありませんか?トイレのそばに粗相をしていたり、全く排尿がなければ黄色信号です。血尿や血便が出ていたら完全に赤信号です。
異変があれば病院へ
何か異変があれば診察を受けましょう。如何なる病気も怪我も、早期発見が重要です。
まとめ
猫は物音に驚いても咄嗟に隠れることがあります。狭い場所や高い場所自体も好むといわれているので、体調不良との見極めが難しいかもしれません。
一概にはいえませんが、体調不良が原因の場合はうずくまっているような印象を受けます。さらに、いつまでも出てくる気配がありません。
何かに驚いた時は、落ち着けば出てきて普段通りの生活に戻ります。病気や怪我では、それが見られないのです。
猫は言葉で不調を訴えることができません。さらに、本能的に隠そうとしてしまいます。「これはおかしい…」と感じたら、早めに獣医さんに相談してください。