猫のいる部屋で『扇風機』を使うときに注意すべきこと4つ

猫のいる部屋で『扇風機』を使うときに注意すべきこと4つ

暑い時期にはエアコンと扇風機のダブル運用が、涼しく過ごすにもコスト的にもおすすめです。しかし猫がいる部屋での扇風機使用には、少し注意が必要です。ここでは扇風機を使う時の注意事項4つをご紹介します。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

1.転倒事故に気をつける

扇風機のにおいを嗅ぐ長毛猫

扇風機に興味を持つ猫は、本来それほどいないはず。しかし例えば前面にリボンが付いていて風と共にユラユラなびけば、つい遊びたくもなるでしょう。

うっかり飛びついて倒してしまえば、怪我をするかもしれません。

またカバーのワイヤは曲がりやすいので、倒れた衝撃でワイヤが曲がり指の入る隙間ができないとも限りません。

扇風機に動く飾りを付けないように、また隙間が多いようならカバーを被せて万が一の怪我に備えましょう。

2.コードに興味を持たせない

コードをアゴに敷いて横たわる猫

扇風機は比較的持ち運びすることの多い家電です。普段電気コードに興味がなくても、扇風機の置き場所を変えるたびに動くコードを面白がる猫はいるかもしれません。

電気コードは1度噛む楽しさを覚えると、興味をなくすまでにかなり時間がかかります。その間、感電だけでなく火事の危険にまでさらされることになってしまうのです。

猫がコードに興味を持ちそうなら早めにカバーをかけ、噛みグセ予防を心がけましょう。

3.外出時にはコンセントを抜く

扇風機を枕にする猫

猫が扇風機の土台に寄りかかったり、勝手にスイッチを切ったり入れたりすることもしばしばですよね。

故意の行動ではありませんが、これが夏の風物詩になっているご家庭は決して少なくありません。

しかし家族がいる間はよくても、留守宅で勝手に扇風機が回るのは考えものです。古い扇風機なら長時間の運転で発火する可能性も。

仮に猫がスイッチを踏んでもいいように、外出時にはできるだけ扇風機のコンセントを抜いておきましょう。

4.扇風機をエアコン代わりにしない

扇風機を前にソファでくつろぐ白黒猫

人間は暑ければ自動的に汗をかき、それを蒸発させて(体温を奪って)涼を取ります。そのため蒸発スピードを上げてくれる扇風機はとても涼しく感じるのです。ですが、猫は汗をかくのが苦手な動物で人間のように扇風機で涼しさを得ることがあまりできません。

熱中症は、人も猫もエアコンを点ける点けないで迷う気温27~28℃くらいが1番危険です。気温を確認してエアコンをつけてあげましょう。

まとめ

猫と扇風機

猫と一緒に暮らす中で扇風機があっても、特に問題ないことが多いです。

しかし家電には常に感電や火災など重大な危険が潜んでいます。やはり若い猫がいるご家庭では、怪我や事故の可能性に注意を払う必要があるでしょう。

また暑さに対する感覚の違いも問題です。扇風機とエアコンを上手に使いこなし、人猫共に暑い夏を乗りきりましょう。

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