最近なんだかほっそり?!猫が『痩せていく』ときに考えられる原因3つ

最近なんだかほっそり?!猫が『痩せていく』ときに考えられる原因3つ

体重の変化を見た目で判断するのはなかなか難しいようです。特に長毛種は被毛に覆われているため、より分かりにくいと言われます。体重増加も怖いですが、体重の減少も実は大きな病気の症状の一つになる場合が多くあります。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.食欲が落ちてしまう

お皿を前に座る猫

食欲が落ちて食事量が普段より少なくなると、やはり必然的に痩せていく可能性が高くなります。

夏と冬を比較すると、夏場は食欲が落ちることが多いようです。その他、高齢になると運動量が減り成猫時より食べる量が減ってくることもあります。

病気ではなく痩せてくる場合は、この2つの理由が多いでしょう。

2.病気で食べられない

口を開けている猫

口内炎や歯周病、食道に炎症があると食欲はあるのに食べれないために痩せてきます。

口の中に炎症があると、痛みがあるために食べたくても口に食べ物を入れることができず食欲が落ちてしまいます。

「食道炎」ではうまく飲み込むことができず吐き出したり、「巨大食道症」では食べ物が胃に送れず吐出してしまいます。

食べ物を身体に取り込む事ができず、結果的に痩せていきます。

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3.食べる量は落ちていない

食べ物を待つ猫

食べているのに体重が落ちてくる時は、大きな病気が潜んでいることが多いです。

猫は泌尿器系の病気に罹患しやすい動物です。急性腎不全と違い、慢性腎不全では徐々に痩せていきます。

「糖尿病」、「甲状腺機能亢進症」、「副腎皮質機能亢進症」では食べる量が増すことが多いですが、体重は減ってきます。同時に多飲多尿も症状として現れます。

健康な体重を知ることが大切!

体重計に乗っている猫

猫が痩せたか太ったか、見た目や抱っこをしただけでは分からないことがあります。

常日頃から、愛猫の適正体重を知っておくことが大切です。一番楽な方法は猫を抱っこしながら体重計に乗ることです。

ただし、100g単位で測ることが多いですからアバウトにはなってしまいます。心配な場合は、病院で測ってもらうことをお勧めします。

まとめ

メジャーを身体に巻いている猫

最近なんだかほっそり?!猫が『痩せていく』ときに考えられる原因3つについてお伝えいたしました。

ちょっと怖い内容になりましたが、皆様の愛猫たちの体調はいかがですか?

我が家の猫は元々食が細く、こまめに食べて体重を安定させています。

猫もそれぞれ身体の造りや内臓の働きが違いますから、各々に合った方法を選択する事が大切だと思います。

日々の猫たちの様子は、一緒に暮らす人間にしか分かりません。

少しでも様子がおかしい、痩せてきたなと感じられる時は、すぐに病院を受診し、原因を探ってくださいね。

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