多頭飼育の猫にとって快適な部屋とは?
「猫は家につく」というように、猫にとって住宅環境の善し悪しは重要です。特に多頭飼育の場合は、全ての猫達が快適に過ごせなければなりません。
今回は、多頭飼育の猫達が過ごしやすい部屋づくりのポイントを紹介いたします。
1.高い場所がある
猫は高い場所を好みます。猫同士に明確な上下関係はないものの、その家のボス的な猫が頂点にいることは多いようです。
ボスとその他の猫の環境を分ける意味でも、高い場所は必要になるでしょう。キャットタワーを設置したり、戸棚の配置などで工夫してみてください。
2.隠れられる場所がある
先ほどとは反対に、臆病な性格の猫が身を潜められる場所を用意することも大切です。ドーム型のベッドを置いたり、低い棚の1つを猫用に解放してあげましょう。
3.最低でも2部屋あることが理想的
多頭飼育を検討するのであれば、猫が自由に出入りできる部屋を2部屋は用意してあげたいところです。
気の合う子同志で部屋を共有することで、無駄な争いを避けることができます。
4.猫同士の動線を意識する
飲食やトイレ中は無防備になります。どうしても気の合わない子が同居している状況では、気の弱い子が安心できない可能性が出てきてしまいます。
食事スペースやトイレの配置を検討する際は、猫同士の動線を意識するようにしましょう。警戒心が強く、無防備になる状況が苦手な子に配慮することで、ストレスを予防することができます。
5.トイレのスペースを意識する
トイレ自体を共有することは可能ですが、汚れたトイレを使うことに抵抗を感じやすいので、理想としては猫の数+1個のトイレを用意しましょう。
猫の数が多ければ、その分トイレの数も多くなります。デリケートな子がいれば、その子専用のスペースも必要になるでしょう。
トイレブースを確保できる間取りを意識してください。
仲良しの秘訣は縄張りにある
多頭飼育の猫達が仲良く過ごす秘訣は「縄張り」にあります。
まずは、個々の縄張りがあることです。シンプルにいうと、それぞれお気に入りの場所があれば穏やかに過ごすことができます。
重要なのは、共有できる縄張りの広さです。人間に例えるなら、リビングのようなスペースを猫同士が共有できるかどうかということになります。
共有できる場所が多ければ多いほど、猫同士の仲が良いという証になります。
まとめ
快適に過ごせる部屋というと、広い部屋をイメージするかもしれません。しかし猫の場合は、必ずしも広さが重要ではないのです。
たとえ狭くても、基地のような場所があれば良好な関係を築くことができます。広さよりも、高さや隠れ家を意識することが大切です。