猫に『急性痛』が起こる原因と見極める方法3つ

猫に『急性痛』が起こる原因と見極める方法3つ

猫がケガや病気をすると現れる「急性痛」。しかし、猫は痛みを感じていても隠そうとする動物です。そのため、飼い主さんが気づいたときには症状が悪化している場合もあります。言葉を話せない猫だからこそ飼い主さんがいち早く気づき、対処してあげる必要があります。今回は、「急性痛」が起こる原因と見極め方をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.原因は?

ぐったりする猫

比較的短期間で治まり治癒と共に消失する痛みを、一般的に「急性痛」と呼びます。

飼い主さんは早めに対処できるよう、原因を知っておきましょう。

1.外傷

事故や猫同士のケンカなどにより、切り傷、噛み傷、引っ搔き傷を負うことがあります。

適切な処置を行えば、治癒と共に痛みを消えていきます。

2.火傷

家庭でも起こり得る事故の1つです。

コンロやストーブだけではなく、こたつやホットカーペットでも低温火傷をしてしまうケースがあります。

表面だけ赤くなる軽度の状態でも痛みを伴います。

3.打撲

高い場所から飛び降りたときや、飼い主さんがドアを開けたときにぶつかった…など家庭内でも、猫は打撲してしまうことがあります。

軽度であれば、ほとんどの場合、自然に治癒しますが、痛みを伴うことが多いでしょう。

4.手術後

避妊・去勢手術、その他切除の手術をしたあとに痛みを伴うことがあります。

ほとんどは時間と共に痛みは消失しますが、痛みが長引く、体調が優れない場合は痛み止めの投与など治療が必要です。

2.見極める方法は?

横たわる猫

1.表情

眉間を寄せ目を細める、口を閉じ引き締めている、頭を下げているような状態が見られた場合、猫は痛みを感じている可能性があります。

普段の穏やかな表情とは異なり、キツい表情をしていたら注意が必要です。

2.姿勢

背中を丸める、お腹を守るような姿勢をとる、横になって動かない場合は、何らかの痛みを感じているのかもしれません。

表情とあわせて姿勢も観察してみましょう。

3.行動

一部分だけを過度に舐める、動きが鈍くなる、食欲が低下するなどの行動が見られる場合、痛みがあるのかもしれません。

また、飼い主さんに対して、唸ったり威嚇するなど、攻撃的な態度を見せることもあります。

まとめ

横たわる猫

いかがでしたか?

猫は我慢強い動物であり、異変に気づかずに慢性化してしまうケースも少なくありません。

飼い主さんが日頃から、愛猫の異変に気づき、すぐに対処してあげられるよう、ぜひ参考にしてみて下さいね。

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