猫は飼い主さんを〇〇で判断している!!
よく飼い主さんにしか懐かない猫っていますよね。猫は特定の人をどうやって認識しているのでしょうか。
猫が、飼い主さんと他者を識別している方法を3つ紹介いたします。
1.におい
猫も犬と同様に、嗅覚が優れています。だから、においで人を判断することができるのです。
美容室から帰宅したら、愛猫に威嚇されたという経験はないでしょうか。これは髪型の変化というよりも、においの変化に警戒しています。
嗅ぎ慣れないシャンプーのにおいや、パーマのにおいに「えっ!?誰?」と混乱してしまうのです。
2.声
先ほどの続きになりますが、普段通り愛猫に声をかけると少しずつ落ち着きを取り戻すことが多いでしょう。
これは、声を聞いて「あっ!飼い主さんだ!!」と理解して安心したからです。そう、猫は飼い主さんと他者を声で区別することもできるのです。
3.足音
1人1人声が違うように、足音にも特徴があります。
猫の聴覚は人間の4倍といわれるほど優れているので、飼い主さんが放つ音の特徴を捉えることができます。
必ずお出迎えをしてくれる子は、音を頼りにスタンバイしているのです。
お出迎えまではしてくれなくても、帰宅した時には分かりきっていたような態度をとっているでしょう。
ちなみに判断材料は足音だけではありません。車のエンジン音や、自転車を停める音でも帰宅を察知しています。
「期待違反」によるおもしろ実験
自分の中で想像していた展開とは全く異なる結末(出来事)に遭遇した際、思わず見入ってしまうという現象を「期待違反」といいます。
この現象を活用したおもしろ実験があるので、紹介いたします。
猫に仕掛けるドッキリ!
まず最初に、部屋のモニターから飼い主さんの音声を流します。モニターには何も映し出されていません。
次に飼い主さんの映像が出てくるパターンと、別人が映し出されるパターンの両方を見せ、反応を比べます。
どんな反応をしたの?
実験の結果、声と顔が一致するパターンよりも、不一致のパターンのほうを長く見つめていました。猫にも期待違反が起きたのです。
実験で分かったこと
この実験による期待違反は、猫が頭の中で飼い主さんを想像できなければ成立しません。
それが見事に起きたということは、飼い主さんをイメージできているということになります。
つまり、飼い主さんという存在を理解しているということです。
まとめ
猫は、においや音を頼りに飼い主さんだと判断していました。残念ながら顔は判断材料に含まれていません。
猫は飼い主さんの顔に興味がないのでしょうか。
そうではありません。猫は並外れた動体視力を持つ反面、通常の視力は0.1~0.3程しかない近視状態なのです。だから、顔による識別は困難なのでしょう。
それでも期待違反の実験で明らかになったように、猫の脳内には飼い主さんがしっかりとインプットされています。
薄ぼんやりとした輪郭と声で他者と識別してくれているという事実には、驚きとともに喜びが込み上がる思いですね。