飼い主と『一緒に寝たがる』愛猫の心理と一緒に寝る時の注意事項

飼い主と『一緒に寝たがる』愛猫の心理と一緒に寝る時の注意事項

ペット保険会社が行った調査によると、「ペットと一緒に寝たことがある」と答えた飼い主さんが7割近くを占めていました。飼い犬や飼い猫と一緒に寝ている飼い主さんは、かなり多いようです。特に猫の場合、「群れを作らない猫がなぜ飼い主と一緒に眠るのか」といった心理状態を考えた上で、愛猫と一緒に寝る場合に注意すべき点についてまとめました。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

ペットと一緒に寝ている人は多い

布団の上で猫

あるペット保険会社が2017年に犬・猫の飼育者870名を対象に、ペットと睡眠に関するアンケート調査を行いました。

「いつも一緒に寝る」「時々一緒に寝る」「稀に一緒に寝る」と答えた方を合わせると、66.9%の方が一緒に寝たことがあると答えていました。

しかし、単独行動を好むはずの猫が、飼い主さんと同じ布団に入り一緒に眠るのは、なぜなのでしょうか。

また、前述のアンケート調査の結果とはうらはらに、一般的には猫と同じ布団で一緒に眠るのは様々な側面から「止めるべき行動」といわれることもあります。

単独行動を好むはずの猫が飼い主と一緒に寝たがる心理や、愛猫と一緒に寝る時の注意点について、まとめました。

飼い主と一緒に寝る猫の心理

安心できる場所である

安心している猫

猫は、縄張りをとても強く意識しており、縄張りの中にいることで安心できる生き物です。

また、五感の中でも特に嗅覚が発達しており、縄張りや仲間とのコミュニケーションも、嗅覚に多くを頼っています。

飼い主さんの布団は、大好きな飼い主さんのニオイと自分のニオイがする、とても安心できる場所なのです。

また、暗くて狭い場所を好むため、布団の中は猫にとって安心できて居心地の良い場所だと言えるのではないでしょうか。

子猫時代の名残

母猫にくっついている子猫

ある研究で、飼い主さんと愛猫の間には母子のような絆が生まれることが報告されています。

子猫時代は、母猫にくっついて眠っていました。飼い主さんのことを母猫のように信頼している猫は、成猫になっても子猫時代のように飼い主さんを慕ってくっついて寝たいという心理が働くようです。

暖かい

冬だけ飼い主さんと一緒に寝るという猫も多いようです。つまり、冬の寒い期間は飼い主さんとくっつきあって眠ることで暖を取っている訳です。

猫が一緒に寝たい時に見せるサイン

見つめる猫

飼い主さんが寝ている布団の中に自ら強引に潜り込んでくるというよりも、飼い主さんが布団の中に招き入れてくれるのを待っている猫が多いようです。

我が家の猫達も、私が布団に入ると枕元など布団の近くに座ってこちらの方をじっと見つめているだけでした。

掛け布団をめくりあげるとソロリソロリと中に入ってきて、各々の定位置に潜り込んだものです。

このように、じっと飼い主を見つめたり、鳴いたりして一緒に寝たいということを知らせてくる猫が多いようです。

いずれにしろ、一緒に寝たがらない猫もいますので、無理強いはしないことです。

一緒に寝る時に注意すべきこと

事故

怪我をした猫

先にご紹介したペット保険会社のアンケート調査の結果、ペットと一緒に寝ている飼い主さんの74.2%が「事故のリスク」に注意していると答えていました。

事故とは、飼い主さんが愛猫を蹴る、押しつぶす、また愛猫がベッドから落下するなどを指しています。

人間と猫とでは体の大きさも重さもかなり違いますので、押しつぶし事故には特に注意が必要です。

まだ小さい子猫や、機敏に動けない老猫の場合は、一緒に寝ることを諦めたほうが良いケースもあるでしょう。

寄生虫の駆除

愛猫がノミやダニに寄生されている場合、人もノミやダニに寄生されますので、注意が必要です。愛猫のノニ・ダニの駆除と衛生管理には気を付けましょう。

人獣共通感染症感染症

病気の人

猫と人との間で共通に感染する病気があります。代表的な感染症に、パスツレラ症、猫ひっかき病、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などがあります。

猫に噛まれる、舐められる、引っかかれる等により病原体が体内に侵入することで感染します。

人獣共通感染症予防のためには、一緒に寝るなどの必要以上に密に接触することは推奨されません。しかしリスクを理解した上で一緒に寝る場合は、愛猫とご自身の健康管理をしっかりと行ってください。

まとめ

赤ちゃんと一緒に眠る猫

いくら飼い主さんのことを信頼していても、飼い主さんと一緒に寝たがらない猫もいます。

そんな中で愛猫が一緒に寝てくれると、つい飼い主さんも嬉しさのあまり愛猫を布団の中に招き入れてしまうのではないでしょうか。

しかし、ご紹介したように、感染症のリスクや愛猫に怪我をさせてしまうようなリスクもあります。

それらをよく理解した上で、一緒に寝る場合はリスクを回避する工夫をしてください。

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