1.落ち着きがなくなる
猫の精神病には、分離不安や恐怖症、常同障がいなどが考えられます。多くの場合落ち着きがなくなり、ウロウロしたり鳴いたり…。分離不安は飼い主さんの姿が見えなくなると不安になる、精神的な症状です。
留守番を察知するととたんに落ち着きをなくします。分離不安になりやすい猫の特徴としては、1匹だけという状況が慣れていない、ライフスタイルに変化が生じた、高齢、病気がある、留守番中に怖い体験をしたなどです。
飼い主さんが出かけようとすると落ち着きがなくなる場合は、分離不安を疑いましょう。留守番中に破壊行動や粗相などが見られることもあります。かかりつけ医に相談するとよいでしょう。
2.過剰なグルーミング
常同障がいや持続的なストレスが原因で、過剰なグルーミングをしてしまうことも。おなかや足など、舐めやすい場所に生じがちです。毛づくろいをしすぎて被毛がハゲてしまったり、赤くはれ上がったりしてしまうのです。
出血が見られる場合もあります。猫の舌はざらざらしているため、舐めすぎると皮膚へのダメージが大きくなってしまうのです。愛猫のストレスを取り除いてあげることで解決へと向かうでしょう。
住環境の変化や飼い主さんとのコミュニケーション不足、刺激不足という可能性もあります。いずれにしろ原因を突き止めてあげてください。
3.破壊行動
分離不安や恐怖症などにより、破壊行動を起こす場合もあります。帰宅すると家の中がめちゃくちゃになっていたことはありませんか?
ある特定の場所や状況が原因で、過剰に怖がることがあります。かかりやすい猫の特徴は、生後2〜7週の社会化期にさまざまなものに触れる経験がなかった、ものすごく怖い思いをしたなどが挙げられます。
愛猫が異常に何かに対して怖がる場合、一度かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。
4.粗相
分離不安や恐怖によって粗相をしてしまうことがあります。トイレ外で排泄されると後片付けがたいへんです。猫の排泄物はニオイがキツイので、ソファーやクッションなどにしみこむと廃棄するしかなくなる場合も。
分離不安の場合、飼い主さんの寝具に粗相することが多いようです。愛猫の負担はもちろん、飼い主さんの負担も考え早めに解決しましょう。とはいえ精神的な分野の話なので、焦りはよくありません。
かかりつけ医と連携しつつ、解消していきましょう。生まれてすぐに母猫と離れた猫や刺激が足りない猫は、精神的な問題を抱える場合があります。遺伝も関係することがありますので、親猫についても分かる範囲で調べてみるとよいでしょう。
5.震える
粗相と同じく、分離不安や恐怖症で震えが止まらない場合も。たとえば飼い主さんの姿が見えないことに不安を感じてブルブルしてしまうのです。
過去に虐待などの恐怖体験がある場合、人の姿を見ただけで震えだすこともあります。いわゆる「トラウマ」です。これを解消するには長い時間が必要となります。
何年経っても完全には解消されない場合もあるのです。おとなしい猫や人懐こい猫は虐待の対象となりやすいので、注意しなければいけません。愛猫を守るため、外へは出さないのが鉄則です。
まとめ
精神的に不安になりやすい原因は子猫のときの体験やストレス、刺激不足や年齢などが考えられます。愛猫に心身共に健康にいてもらうには、飼い主さんが気をつけてあげる必要があるのです。もし行動に異常を感じたら、早めに対処していきましょう。