1.浴室
浴室で怖い「落水」事故。深い浴槽にたっぷりお湯が張られていれば、おとなの猫でも抜け出すことはまず無理です。
そして長時間水に浸かると低体温症、お湯なら熱中症になり、脚が底につかなければ溺死します。
対処
- 浴室に入れないこと※特に子猫
- 使用後はお湯を抜くこと
また万が一飛び乗ったときのことを考えて、蓋はしっかりした堅い板状のものを選びましょう。
2.外へ通じる場所
ベランダや窓際で怖いのは「転落」で、特に多いのがベランダの手すりで足を滑らせる滑落事故です。
マンションの高層階から落ちれば命の保証は0%。しかし低層階でも油断できません。落ちた先に植木や先の尖ったものがあれば2階であっても命取りです。
対処
- ベランダに出さない
- 出すなら防護ネットを付け、手すりに乗れないようにする
- 窓ストッパーを付け、猫が自力で窓や網戸を開けられないようにする
- あるいは窓に脱走防止柵を取り付ける
これに玄関の脱走防止柵を追加すれば、転落と脱走による「迷子」の危険も防げます。
3.何かの隙間
暗くて狭いところが好きな猫の性質が災いするのが「閉じ込め」事故です。
- 押入れやクローゼット
- テレビなどの裏側
- タンスや衣装ケースの引出し
などには猫の好きな隙間がたくさん。特に衣替えの時期に押入れの奥や衣装ケースに紛れ込まれると、発見できずにそのまま死なせてしまう可能性があります。
対処
とにかく猫がどこにいるか常に確認する習慣をつけるしかありません。そうすれば、閉じ込めだけでなくベランダなどへの閉め出し事故も減らせます。
4.布団や敷物の下
布団などを飼い主さんが知らずに踏んで起きるのが「捻挫」や「脱臼」「骨折」などの怪我や、最悪の場合の「圧死」事故。
気をつけたいのは、
- 布団や毛布の下
- ソファのクッションの陰
- ラグマットやホットカーペットの下
特に子猫や小柄な猫は、いても布類のシワと区別がつかないこともあります。
対処
いそうな場所は避けること。そして片付けたり別のものに替えたりして、猫を潜り込ませないようにします。
そしてその代わりに、居心地のいい猫ベッドや楽しいかくれんぼ場所を作ってあげて、猫をそこへ誘導しましょう。
まとめ
事故回避のために私たちができるのは、『危険な場所に常に注意を向けること』と、具体的な対策を1つでも多く取って『危険な場所を無力化すること』です。
それでも予想を上回って、気が付けばベランダに出ていたり、布団の下に潜り込んでいたりするのが猫というもの。
「昨日までこんなことしなかったのに」が猫の事故にはつきものです。
見守る方は大変ですが、これも愛する猫のため。頑張って一生のんきで幸せな猫でいさせてあげましょう。