ペット保険とはどんな保険なの?
「ペット保険」という存在は知っているけれど、実態がよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
ペット保険とは、主に通院や入院、手術でかかる医療費を保証してくれるものです。生命保険ではなく、医療保険のような位置づけになります。
加入した猫の飼い主さんがプランに応じて保険料を支払い、動物病院にかかった際に診療費の一部が保険金として補償されます。
ちなみに、ペット保険のほとんどは掛け捨て型になります。
知っておきたい保険知識
医療保険として機能するペット保険ですが、本当に加入するメリットがあるのでしょうか?ここでは、予め知っておいてほしい保険知識を5つ紹介いたします。
1.持病があると加入できないことも
人間の保険も持病があると加入できないことが多いですよね。実は、ペット保険も加入前から患っている病気によっては保険に入れないことがあります。いくつか例を挙げてみます。
- がん
- 糖尿病
- 腎臓病
- 尿路結石
- 猫後天性免疫不全症候群(FIV)
- 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)など
各保険会社によって規定が異なるので、具体的な病気や障がいについては直接問い合わせてみてください。
2.年齢が上がると保険料も上がる
ペット保険は、基本的に年齢とともに保険料も上がっていきます。加入時の保険料が安くても、5年後や10年後の保険料が高額になる会社も存在します。
保険会社を比較する際は目先の保険料に惑わされず、高齢になってからの保険料に注目しましょう。
尚、将来の保険料についての詳細は、パンフレットやHPには記載されていないことがあります。直接見積もりを依頼すると良いでしょう。
3.様々なプランがある
ペット保険には「50%プラン」や「70%プラン」のようにいくつかのプランに分かれます。
70%プランの場合、診療費の7割を限度額の範囲内で保険会社側が補償してくれます。いわゆる3割負担です。
補償割合が高くなるということは、月々の保険料も高くなります。
4.多頭割引がある
猫の場合、多頭飼育をされている方も多いでしょう。そのようなご家庭にありがたい多頭割引という制度があります。
その名の通り、何頭か一緒に加入することで保険料が割り引かれます。契約者の氏名・住所・連絡先が一致していることが条件になります。
5.治療の幅(選択肢)が広がる
長く付き合わなければならない疾患(腎臓病・糖尿病・尿路結石など)では、通院する機会が増えます。
そして、高齢化に伴いがんが増加していることから、より高度な治療が必要になるケースもあります。
保険の強みは、これらの疾患に対するカバーが大きいことです。補償がなければ躊躇ってしまう治療も、保険が後押しをしてくれることもあるのです。
ペット保険加入の最大のメリットは、治療の幅が広がるところにあります。
猫に多い怪我や病気
猫は比較的丈夫な生き物ですが、意外なところに怪我や病気が潜んでいるものです。ここからは、猫に多い怪我と病気について紹介いたします。
室内飼育の猫に多い怪我
室内飼育は安全と思われがちですが、次のような落とし穴があります。
- ジャンプの失敗による骨折や脱臼
- 誤飲や誤食
- ドアの隙間に足を挟み爪を損傷するなど
猫はジャンプや着地が得意といわれていますが、低い位置ほど失敗しやすい傾向にあります。家庭内の事故で多いのは、椅子や棚からの落下です。
猫に多い病気
次に挙げる病気は、猫種に関係なく猫が抱えやすい疾患です。保険請求理由としても多く挙げられています。
- 慢性腎不全
- 膀胱炎
- 胃腸炎
- 心筋症
- 結膜炎など
猫は元々砂漠で生活していた動物です。水を飲む習慣が身につきにくいことから、腎臓病や膀胱炎などを発症しやすい傾向にあります。
まとめ
今回はペット保険に関する知識の中から、特に注目してほしいことを厳選して紹介させていただきました。
システムの詳細が分かりにくいことや、本当にお得なのかどうか実感しにくいなど、まだまだ日本のペット保険には課題があるのかもしれません。
それでも加入するメリットがあるとすれば、いざという時に診療費が補償されることで受診しやすくなることでしょう。
病気の早期発見や早期治療につながり、治療の選択肢が増えるというありがたい側面があります。気になる方は検討してみてください。