生まれ変わりを信じますか?
猫には、「猫に九生あり」とか「猫は毛皮を着替える」というようなことわざもあり、昔から何度も生まれ変わる不思議な動物だと言われてきました。
「猫に九生あり」とは、猫は容易に死なないという意味で使われる言葉で、西洋の「A cat has nine lives.(猫は9つの命を持つ)」という言葉から来ていると言われています。
また「猫は毛皮を着替える」も、猫は亡くなっても毛皮を着替えてまた戻ってくるという言い伝えです。
スピリチュアル系の話には拒否反応を示す方も多いかもしれません。しかし、輪廻転生やそれに似たような考え方はとても古くからあり、哲学や宗教の中で育まれてきました。また、世界各地で似たような思想があることも確かです。
ここは科学的根拠にあまりこだわらずに、自分が愛していた愛猫が生まれ変わってまた自分の元に来てくれるかもしれないと想像するのも、悪くはないかもしれません。
輪廻転生という思想について
生まれ変わりというと、日本で知られているのは「輪廻転生」という考え方です。サンスクリット語のサンサーラに由来し、日本には仏教を通して入ってきました。
この世の中は天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄の6つの世界に分けられていて、これを総称して六道と言います。
それぞれの世界の中にはそれぞれ寿命があり、1つの世界で寿命を終えると、同じまたは別の世界に生まれ変わるというのが輪廻転生の考え方です。
最上級の天上界からもっとも苦しい地獄界まで、レベルの差はあれ苦しい世界です。阿弥陀仏に帰依して往生すると、この苦しい六道の世界の輪廻から脱することができるという教えなのです。
私たちは人間界、猫たちは畜生界にいるわけですが、生まれ変わった次の行き先は、生前行った悪行(引業)の内容によって決まります。これが因果応報です。
2008年の調査では、日本人の約4割が「輪廻転生はあると思う」と回答したといわれています。
猫の生まれ変わりに関する諸説をご紹介
1.自分とよく似た姿の猫になって飼い主さんの元に戻ってくる
よく耳にするのが、愛猫を亡くしてしばらくしたら、愛猫にそっくりな子猫に出会ったというものです。
見た目がそっくりだとか、出会った場所が亡くなった愛猫と一緒だとか、鳴き声や性格がそっくりなど、飼い主さんが「生まれ変わりだ」と信じられる要素があるのが共通点です。
2.前世で深い絆のパートナーが姿を変えて現世で再び出会う
あるアニマルコミュニケーターの方は、種類の違う動物になって生まれ変わった子に会ったことがあると言います。
私が読んだその話は、女性が可愛がっていた愛馬と事情があって離れ離れになってしまったが、その後愛馬は猫に生まれ変わり、現世でまた一緒に暮らしたというものでした。
3.飼い主さんの我が子として生まれ変わる
亡くした愛猫が、我が子として生まれ変わったという話もあります。
幼い子供はまだ前世の記憶が消えずに残っていることがあると言う話をよく聞くことがありますが、幼い我が子が自分が生まれる前の家の中の様子やお母さんの行動について話をしたことで、お母さんは亡くした愛猫が生まれ変わって我が子としてやってきてくれたに違いないと思ったそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。生まれ変わりなんてやっぱり信じられないという方もたくさんいらっしゃると思います。でも、新しく出会った子猫は愛する子の生まれ変わりかもしれない、前世で一緒だったパートナーかもしれない、我が子は愛猫の生まれ変わりかもしれないなどと思ったら、その時その時の出会いや現世での生活を大切にし、パートナーとの暮らしをより楽しくより幸せなものにしたいと思うのではないでしょうか。
生まれ変わりを信じる信じないは、飼い主さんの自由です。ただ、現世での愛猫との出会いを大切にして悔いのないものにするよう、精一杯丁寧に暮らしていくことをおすすめしたいと思います。