1.捨てる
猫が絶対に許せない悪事としてまず、「捨てる」があげられるでしょう。一番してはいけない行動です。日本の法律でも犯罪とされています。
猫を飼うと決めたら必ず最期まで面倒をみる覚悟が必要です。それができないのなら飼うのはオススメできません。「もともと野良猫なんだから、捨てても外で生きていけるでしょ?」というのは飼い主さんの勝手な考えです。
生まれたときからずっと外で生きていたのならまだしも、途中で人に飼われた場合は獲物のとりかたも暑さ寒さの避けかたも知らない場合が多いのです。とつぜん外に放り出された猫が生きていくのは至難の業なのです。外での暮らし方がわからない猫がその後どうなるのかは、想像に難くありません。
2.ネグレクト
ネグレクトとはお世話をしないことです。ご飯を与えるのはもちろん、トイレ掃除なども怠って劣悪な環境で猫を飼うのは、絶対許せない悪事の1つと言ってよいでしょう。
いうまでもありませんが猫は自分でご飯を用意することもトイレ掃除をすることもできません。それは猫を飼う以上、飼い主さんが行わなければいけないことなのです。
猫が快適にすごせる環境を整える。これも立派な飼い主さんの役目です。ネグレクトされた猫は心に傷を負い、固く閉ざしてしまうかもしれません。こうなると信頼を取り戻すのは非常に難しくなってしまいます。
3.ひいき
多頭飼いの場合、飼い主さんの好みの猫がでてきてしまうかもしれません。ある特定の猫だけをかわいがっていると他の猫は傷ついてしまうでしょう。
それぞれの個性があり、それぞれのよさがあります。かならず皆平等にかわいがってあげてください。
ひいきするつもりはなくても、新入り猫がきた場合どうしてもそっちばかりにかかりきりになってしまう場合があります。すると先住猫がストレスをためてしまうことがありますので、注意してください。
4.多頭飼育崩壊
猫が予想以上に増えてしまい、飼いきれなくなってしまった事態を「多頭飼育崩壊」と言います。たいていは不妊手術をしなかったことが原因です。「いつかしなきゃ」と思っているうちに時間が経ち、気がついたらものすごい数になっていたというケースが多くみられます。
悪事といったら言いすぎかもしれませんが、猫にとっては許せないことかもしれません。十分なケアが行き渡らないケースが多いからです。病気でも医療を受けさせてもらえない、ご飯が十分にもらえないなど問題が山積みになってしまうのです。
5.猫の引き取り先を決めていない
高齢者の方が猫を残して亡くなってしまうケースが後を絶ちません。ただこれは年齢にかかわらず誰にでも起こりうる問題です。もし自分に万が一のことがあったとき、愛猫の行き先を決めていないと一番被害を受けるのは当の猫です。
誰もいない部屋で1匹、水もご飯もなく…。という事態がゼロではないのです。ですから必ず、万が一のときの愛猫の行き先を考えておきましょう。事前に準備しておくことがたいせつです。
まとめ
猫を飼うことは楽しい面ばかりではありません。責任が伴いますので、たいへんな場合もあるのです。もちろん猫はそれを上回ってあり余るほどの幸せを与えてくれますが。
そんな愛猫に恥ずかしくないよう、飼い主としての責任を果たしていきましょう。