1.前足に触れることに慣らす
「お手」をする時は必ず、猫の前足を人間の手に乗せる必要がありますよね。ですが本来猫は、足先などの敏感な部分を触られるのが苦手な生き物です。触られても気にしない猫ももちろんいますが、嫌がる猫も多いようです。
そのため猫に「お手」を教えるためには、飼い主さんに前足に触られることに愛猫自身が慣れなくてはいけません。時間はかかりますが、愛猫の前足に触れることを繰り返しましょう。
慣れると猫のほうから前足を差し出すようになるそうです。また「クリッカー」という音の鳴るトレーニング用の道具を利用して、こちらからのサインを猫に分かりやすく伝えるという方法もあります。
2.上手くできたらおやつをあげる
猫が前足を自ら上げたら掴んでからすぐにご褒美としておやつをあげましょう。
クリッカーを使用する場合は、鳴らしたらすぐにおやつをあげてください。クリッカーの音がするとおやつがもらえる、ということを印象づけるのが大切です。
たとえ間違ってクリッカーを鳴らしてしまっても、その時にもおやつをあげなくてはいけないのがポイントです。「クリッカーを鳴らしたのにおやつがもらえない」ことは猫にとって「騙された」と勘違いする原因にもなってしまいます。
ただし前足を上げる前やクリッカーを鳴らす前におやつをあげないようにしましょう。これをしてしまうと「何もしなくてもおやつがもらえる」と覚えてしまい、それ以降「お手」をしなくなってしまう可能性もあります。
3.多頭飼いの場合は他の猫にも見せる
猫を複数飼っている場合は「お手」の練習をしているところを同居猫に見せることで「お手」に対する理解も深まるそうです。そしてトレーナーの方によるとどんな猫もトレーニング次第では「お手」ができるようになるそうです。
動画投稿サイトなど上げられている「お手」を教えている動画では、同居猫までもが「お手」をマスターすることができていました。しかもそれだけではなく「おかわり」まで覚えることができたようです。
ちなみに「お手」が難しい場合は同様のトレーニングで「ハイタッチ」を教えることもできるようです。実は多くの猫にとっては「お手」より「ハイタッチ」のほうがハードルが低いのだとか!
まとめ
猫に「お手」を教えるということはただ単に芸を教えるだけではなく、楽しみながら刺激を与えることに繋がります。「自らの行動によって得たおやつ」はおもちゃで遊んだ時の「狩りの成功」と同じ気持ちになれるんだそうです。
まさか「お手」を教えることが様々なトレーニングにも繋がって行くとは驚きですよね。そして何と言っても愛猫とのコミュニケーションを楽しむこともできます。
愛猫に何かを教えることは根気の要ることかも知れませんが、可愛い姿も見られますし絆も深まりますので「うちの子にもできるかな?」と思ったなら一度試してみるのもいいのではないでしょうか。