1.行動面の老化症状
1.今まで以上によく寝るようになった
睡眠時間が増えるのは自然なこと。十分寝させてあげましょう。
10歳前後になれば年に1度、可能なら半年ごとに定期検診を受けさせたいので、キャリーバッグに慣れる訓練を始めるのがおすすめです。
2.高いところに上らなくなった・脚を滑らせる・落ちる
筋力が落ちたもしくは関節炎などを患っている証拠です。高くても行かせたいならステップを増やして足場を固めます。落下が予想される地点にはケガ予防のため着地点を片付けておきましょう。
3.玄関に迎えに来なくなる
仮にベッドから動かなくても猫は飼い主さんの帰宅を大歓迎しています。その証拠にこちらをじっと見ているはず。
高齢猫は飼い主さんより実年齢が上なのです。年長者なのですからいたわりつつこちらから挨拶です。
4.甘えん坊になる
身体が以前のように動かないことをよく分かっているので、猫は飼い主さんを頼りにするようになります。急に甘える場合には病気のせいもあり得ます。
猫が高齢になったら甘えん坊にもプラスアルファの視点を持つ必要があるのです。
健康面の老化現象
5.食にうるさくなる・痩せる
わがままになったわけではありません。病気の可能性もありますが、好き嫌いが多いのは代謝の低下と運動不足で食欲も低下しているからです。しかも放っておくと痩せてきます。
痩せ過ぎれば老後の抵抗力にも影響が。フードを色々試してできるだけ早くお気に入りを見つけてあげましょう。もしくは、食欲のない原因をみつけてあげましょう。病気が隠れている可能性も大いにあります。
6.毛がぼそぼそ・薄汚れた感じになる
高齢猫の被毛に艶やかさが欠ける理由は、ひとつは毛づくろいが十分でないからです。
一番の原因は病気ですので気になったらまず病院へ。そして普段の毛づくろいは、飼い主さんが猫の代わりにブラッシングでカバーです。
7.高齢猫特有の病気にかかる
- 甲状腺機能亢進症
- 腎臓病
- 関節炎
この3つは高齢でなくてもかかりますし、全部かかるわけでもありません。他にもがんや膵炎・糖尿病など高齢猫の病気はいくらでもあります。
しかしこの3つはかなりメジャーです。どれも予防ができませんので1日でも早く気づきたいもの。
それにはシニア(7歳)と呼ばれる年齢を超えたら、少しずつ知識を入れていくといいでしょう。そして定期検診を欠かさず病院といい関係を作っておきましょう。
まとめ
猫の老化のはしりの時期は10歳前後から13歳くらいです。見た目にさほど変化はありませんが、確実にそれは始まっています。いわば猫の更年期に当たる時期。飼い主さんも気持ちを切り替えなければならない時期です。
この先必ずやってくる介護の時期。1日でも長くご機嫌な猫でいてもらえるよう、まだ全然早いよね?と思われる時期から、行動変化や定期検診など今以上に気を遣っていきましょう。