鳴き声や仕草に隠された本音を知ろう!!
猫は言葉を話せない代わりに、仕草や鳴き声で気持ちを伝えます。
ここでは、よく見る5つの行動に隠された本音をご紹介いたします。
1.じーっと見つめてくる
愛猫がじーっと見つめてくることがありますよね。猫社会において、見つめる行為はケンカを売っているといいますが、飼い主さんに対してはどうなのでしょうか。
雰囲気からも分かるように、敵意はありません。むしろ、親しみを込めています。猫は、母猫やきょうだい猫のように親しい相手としか目を合わせません。
飼い主さんを心から信頼している証なのです。さらに、猫は賢いので人が目を合わせてコミュニケーションを取っていることを学んでいます。おねだりするときも、目を見つめてアピールするのです。
2.しっぽを体に巻く
足元にしっぽを巻いて座る猫がいます。これは、大事なしっぽを守ろうとしています。几帳面な性格の猫や、以前しっぽを踏まれて痛い思いをした猫に多い行動です。
人に対しては特に身構えたり、警戒しているわけではありません。
ただ、しっぽには敏感になっている可能性が高いので、この座り方をする猫のしっぽには無闇に触れないほうが良いでしょう。
3.飼い主さんの顔にお尻を向けて寝る
愛猫が一緒に寝てくれるのは嬉しいですが、顔にお尻を向けられるのはちょっと…と複雑な心境の飼い主さんも多いでしょう。
人にお尻を向ける行為は失礼ですが、猫の場合は本当に信頼している相手にしかできない行動です。つまり心を許し、安心しているのです。
さらにこの行動には別の本音が隠れています。それは「飼い主さんを守りたい」という気持ちです。睡眠中は無防備になるので、敵が攻めてこないか周囲を観察しています。
これも、飼い主さんを大切な相手だと思うからこそできる行動なのです。
4.あくびと伸びをする
猫も眠りから覚めると、あくびや伸びをします。「ふぁ~よく寝た」という気持ちの表れなのでしょうか?
あくびは、睡眠中に不足した酸素を効率よく脳に運ぶために行います。そして伸びは、血流を良くするためにしています。
どちらも、やる気スイッチをONにするためです。猫は日中にまったりと過ごし、夕方から活発になります。薄暗い時間帯は狩りに集中したいのです。
全力で狩りに挑むための準備運動として、あくびと伸びは欠かせないのです。家猫の場合は、この時間帯に遊びに誘うと喜んでくれるでしょう。遊びが狩りの代わりになります。
5.声にならない声で鳴く
時々「(ニャー)」と声にならない声で鳴くことがありますよね。これは「サイレントニャー」といい、人間には聞こえない超音波を発しています。
子猫が母猫を呼ぶときに使う特殊な鳴き方です。猫は聴覚が優れているので、猫のお母さんにはしっかりと声として伝わっています。おとなになると、あまり使われなくなります。
ところが家猫は、飼い主さんから独立することがないので、いつまでも子猫気分が残ります。だから、甘えたくなると時々サイレントニャーをするのです。
母猫のように慕っている相手にしかしないので、サイレントニャーをしてくれたときはお母さん気分になって気持ちを受け止めてあげてください。
猫が鳴くのは人間相手だけ!?
猫はサイレントニャー以外にも、バリエーション豊富な鳴き声を使い分けています。ただし、基本的には人間相手のみになります。
猫同士はボディランゲージで会話をしているため、言語を必要としていないのです。猫のコミュニケーションツールであるしっぽやヒゲを動かすジェスチャーは、人間にもしています。
しかし、猫のボディランゲージに不慣れな人間には思いが伝わらないことも珍しくありません。そこで、言語を使う人間を真似て「ニャー」という言葉で語りかけることを覚えるのです。
猫が鳴く主な理由は「お腹すいた」「遊んで」「トイレ掃除して」などの要求がメインです。
全ての要求にそのまま応える必要はありませんが、コミュニケーションの一環として何かしらの返事はしてあげましょう。
まとめ
行動から読み解く猫の本音はいかがでしたか?どれも猫らしく、ますます愛おしくなりますね。
そして、人間のコミュニケーション方法を真似ているところでは、人間に高い関心を示していることが分かります。
最後に1つ本音を加えるとしたら「人が好き」なのでしょう。人との繋がりが深い猫は、マイペースに人と仲良くしたいと思っているのかもしれません。