1.飼い主さんに甘える・つきまとう
高齢になると猫は人を頼りにするようになります。また若い猫でも体調をくずすと不安を感じ甘える猫も少なくありません。
不安が病的なまでに膨らむと、一瞬でも飼い主さんから離れると不安になる「分離不安症」にまで進みます。
対策
身体の不自由さが原因なら、猫が好きなところへ行けるよう段差をなくすなどの猫向けバリアフリーを進めましょう。
また家の中で飼い主さんが常に一緒にいて、かいがいしく世話を焼いていると不安分離症になりがちです。
猫には猫の、人には人の時間が必要だと理解させるため、日頃からひとりの時間に慣れさせておきましょう。
2.食欲不振
猫は気がかりなことがあれば食事よりそちらを優先します。好ましくない状況が続けば食事量は自然と落ちて行きます。
対策
工事の音など避けられないことはあるものです。そのため、あらかじめ「ここなら絶対落ち着ける」と思ってもらえる猫専用シェルターを準備します。
押入れなどでも構いませんが、多段式のペットケージは病気や災害時にも使えて便利です。
3.隅に隠れて体を丸めている
健康な猫の引きこもり。それは猫にとってそこしか安全な居場所がないことを意味します。
猫が考える安全対策とは嫌な場所から離れることなので、そういう猫はチャンスがあれば脱走します。
また、引きこもり中は攻撃的になることが多く、姿を確認できにくいことは病気発見の遅れにつながります。
対策
相性の良し悪しはありますが、主な原因はマッチングの失敗です。
猫を人や別の猫犬に引き合わせたいときには、互いに理解する時間を十分とりましょう。最初が肝心ですが、一から紹介し直すのもおすすめです。
また猫は追い詰められることを嫌います。
いざという時の逃げ道(家具やステップ類を駆使した逃走ルート)をできるだけ用意し、臆病な猫が安心して歩き回れるよう、バックアップしてあげましょう。
まとめ
適度なストレスは生きていく上で必要なもの。しかし常に不安を感じる状態は心と身体の健康によくありません。
またストレス行動の背景には病気が隠れていたり、ストレス自体が病気を招くことも少なくありません。
変だなと思ったらまずは病院へ。健康問題をクリアにした上でなお異常行動が続くときは、しっかり猫に向き合い不安の解消に努めていきましょう。