猫の落下事故で注意すべき『怪我・不調』3つ

猫の落下事故で注意すべき『怪我・不調』3つ

猫は発達した三半規管と優れた身体能力により、高い所から上手に着地することができます。しかし、その能力を侮ってはいけません。時には大きな怪我や不調に繋がることもあるのです。万が一、猫が落下してしまったとき、注意すべき怪我や不調についてまとめてみました。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.捻挫

診察を受ける猫

捻挫とは、関節を無理に曲げたことにより、関節をつないでいる靭帯が無理に引き伸ばされた状態を指します。

靭帯が引き伸ばされると、その部分が損傷し炎症や痛み、腫れ、発熱を引き起こします。

また、症状は、靭帯の繊維が細かく引き裂かれた「軽度」の捻挫、靭帯の一部がちぎれた「部分断裂」、靭帯が二つに切れた「完全断裂」の3段階に分けられます。

いずれも見た目では分かりづらいため、腫れていたり、足を引きずって歩いている場合には、病院で診てもらいましょう。

症状から判断することがほとんどですが、確定診断にはMRIなど特殊検査が必要になることもありますから、特に長引く場合は主治医の先生に相談してみてください。

2.骨折

包帯を巻かれる猫

骨折とは、骨自体が損傷を受けた状態を指します。

骨にひびが入る「亀裂骨折」、骨が押し潰される「圧迫骨折」(動物では稀)、折れた骨が皮膚を突き破り外に飛び出る「開放骨折」があります。

猫の骨の再組成能力は非常に優れていると言われています。

だからと言って、放置して自然治癒を待つのが良い訳ではありません。

特に開放骨折の場合、出血により感染症を引き起こし、命に関わることもあります。
必ず病院での治療を受けましょう。

3.外傷性口蓋裂

診察を受ける猫

口と鼻を隔てている壁の部分を「口蓋(こうがい)」と呼びます。

外傷性口蓋裂は、落下などの強い衝撃により口蓋が裂け、口腔と鼻腔が繋がってしまう状態です。

口を開け閉めできないため、食べ物を噛むことができず、栄養失調になってしまうこともあります。

また、顎の骨折を併発している可能性もあるので、病院で適切な治療を受けることが必要です。

特に口蓋裂になるほどの外傷の場合は、脳へのダメージが深刻な場合があります。通常、猫が頭から落ちることはありませんが、万が一頭を強く打った可能性がある場合は、一刻も早く動物病院を受診しましょう。

まとめ

包帯を巻かれる猫

いかがでしたか?ベランダから落下してしまう事故だけではなく、家具やキャットタワーなど、それほど高所ではなくても、大怪我をしてしまう可能性があります。

猫が安全に過ごせる環境を整え、異変にはすぐに気づいてあげられるよう、日頃から愛猫をよく観察してあげて下さいね。

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