猫にNGな甘やかし方
猫は人間で換算すると、2~3歳程度の知能を持っています。つまり猫と暮らすということは、好奇心旺盛で、何でも気になってしまう子どもと一緒に過ごすような感覚なのです。
ということは、一歩間違えると危険が及ぶ可用性もあるということです。過剰な甘やかしには気をつけなければなりません。
ここでは、猫にNGな甘やかし行為を4つご紹介いたします。
1.何をしても許してしまう
猫は本能に従う生き物なので、躾をすること自体は困難です。とはいえ、やりたい放題の生活を許してしまうと、いつか怪我をする日がやってきます。
怪我の恐れがあるイタズラに対しては「ダメ!」とシンプルに叱るようにしてください。継続することで、ネガティブな言葉であることを音で覚えることができます。
2.好きなだけ食べさせる
猫は元々、少量の食事を人間よりも細かい回数に分けて食べる習性を持っています。だからといって、欲しいままに好きなだけ食べさせることは危険です。
「猫は少しぽっちゃりしているほうが可愛い」という認識は、後に愛猫を苦しめることになる恐れがあります。
猫にも肥満があり、糖尿病にも罹ります。生後半年を過ぎたあたりからは、1日の目安量を守ることを心がけましょう。
3.人間の食べ物を与える
人間の食事は猫の体にとっては塩分が多く、食べてはいけない食材も含まれます。肥満や血圧のトラブルも危険ですが、絶対にNGな食べ物を口にすると命に関わります。(ネギ・玉ねぎ・チョコレートなど)
人間の食事に興味を持つと、目を盗んで食べる可用性もあるため、日頃からむやみに人の食べ物を与えないようにしましょう。
4.必要なお手入れをしない
猫は拘束されることを嫌うので、爪切りやブラッシングは苦手です。嫌がることを無理強いするのは可哀想だからと、放置していませんか?
爪は至る所に引っかかり、怪我をする可能性があります。ブラッシングも怠ると、毛繕いの過程で飲み込む被毛が多くなります。
毛玉吐きや毛球症の原因にもなるので、やはり適切な手入れが必要です。特に長毛種は、毎日のブラッシングが欠かせません。
愛猫が飽きないように、手短に済ませましょう。爪は1度に全て切ろうとせずに、数日間に分けて切り終える方法でも大丈夫です。愛猫の様子を見ながら、やりやすい方法でトライしてください。
甘やかし上手になるには?
先の項目では、良くない甘やかし行為について紹介しましたが、甘やかすこと全てが悪いわけではありません。
甘やかし上手になることで、さらに飼い主さんを好きになってくれるでしょう。いくつか例をご紹介いたします。
積極的にほめる
猫もほめられると喜びます。ご飯をしっかり食べた、水を飲んでくれたなど些細なことでも積極的にほめてあげましょう。
子猫は寝落ちするまで遊ぶ
子猫が遊んでほしいと要求してきたら、寝落ちするまで付き合うことで邪魔をしなくなります。というのも、子猫は1日20時間程度眠るため、1度眠ればしばらく睡眠モードに入ります。
ほんの数分遊ぶだけで、いつの間にかコテンと寝落ちしてしまいます。
爪を研いでも良い場所を作る
困り行動の1つに爪研ぎがあります。しかし、これは猫の習性なので簡単にはやめてくれません。
そこで、いっそのこと「してもいい」にシフトすると人間側のストレスが軽減します。シンプルなもので構わないので、爪研ぎを置いてあげましょう。
まとめ
猫との暮らしは、3歳くらいのヤンチャさんと20年近く付き合っていくということです。しかも野生の本能が強いので、なかなか手ごわい相手になります。
まずは何が危険なのかを理解することが大切です。躾は難しいですが、根気強くダメだと伝えることである程度は理解することができます。
過剰な甘やかしは控え、メリハリのある生活を心がけましょう。ほめて伸ばせる甘やかし上手な飼い主さんになることで、より良い関係性が築けると思います。