1.耳ヒゼンダニ
「耳ヒゼンダニ」は、耳の穴から鼓膜までの間の外耳道に寄生し、「耳ダニ」とも呼ばれています。
大きさは0.3~0.4mmで、卵から成虫になるまでに3週間ほどかかり、外耳道の表面で成長します。
駆虫薬では卵までは駆除できないので、卵だった耳ヒゼンダニが成長した頃に、再度駆虫薬で駆除の処置を行う必要があります。
2.猫ショウセンコウヒゼンダニ
「猫ショウセンコウヒゼンダニ」は、耳や顔などに寄生します。
足で穴を開け、その中で生活しています。
主な症状とは?
「耳ダニ」が寄生すると、激しい痒みに襲われます。しきりに足で耳の中を掻き、頭を頻繁に振るようになります。
また、耳ダニのフンが混ざるため、臭いのある黒い耳垢が大量に出てきます。
このような症状や行動が見られたら、耳ダニが寄生している可能性があります。
繁殖力が非常に高いため、放置してしまうと外耳炎から、中耳炎や内耳炎に進行してしまい、平衡感覚に異常が出ることもある危険な病気です。
また、強い痒みにより、食欲不振や体調不良を引き起こす可能性もありますので、放置せずに、病院で診てもらいましょう。
予防法は?
耳ダニに感染している猫との接触で感染することが多いため、外に出る機会がある猫の方が感染しやすいと言えます。
まずは完全室内飼いにすることが一番の予防策です。
ただし、多頭飼いの場合、1匹が感染していると、他の猫にも感染してしまうため、治癒するまでは別々に過ごすようにしましょう。
また、フケや耳垢がダニの栄養となり、繁殖します。
猫はあまり耳垢が出ませんが、定期的な耳掃除も予防になると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?言うまでもなく、猫は体の異常を言葉で訴えることができません。愛する猫を守れるのは飼い主さんだけです。
上記のような症状が出たら、猫が苦しむ前に早めに病院で診てもらって下さいね。