1.上下運動
猫には空間を立体的に運動する場所が必要です。
キャットタワー・キャットステップ・猫用で2段3段になっているケージなど、猫の生活スペースに、登ったり降りたりできる場所を用意してあげましょう。
収納棚の配置をうまく利用すれば、たくさんキャットタワーを置かなくても猫の居場所を作ってあげることができます。
40cm程度の奥行きがある収納棚を選ぶと、猫がゆったりと上で眠りやすくなります。足が短い体型のマンチカンや高齢猫の場合は、段差が負担になることもあるため注意しながら検討しましょう。
2.爪とぎ
猫にとって爪とぎは、爪のメンテナンス・ストレス発散・マーキングなどの目的で行う本能的な行動です。
満足に爪がとげる場所がないと、ソファーや壁などの不適切な場所で爪とぎをしてしまう恐れがあります。
爪とぎは「頭数+1個」程度多めに用意し、爪とぎの種類や形状も好みのものを用意してあげましょう。
猫が爪をとぎたくなる場所は部屋と部屋の境目、ドアの近く、窓辺などです。寝起きで爪をとぐ子も多いので、活動する部屋の目につきやすい場所においてあげると良いでしょう。
3.トイレ
猫はトイレの環境に敏感で、満足なトイレ環境でないと体調不良を起こすこともあります。
トイレの清潔さ・個数・大きさ・場所・猫砂の種類など、トイレに関してはさまざまな注意ポイントがあります。
最近では箱型で中が見えないトイレが人気ですが、実は猫にとってはあまり好ましくない形状です。
猫は視界が開けた場所の方が排泄する環境として好みやすいため、箱型のトイレはニオイや見た目などが気になる「飼い主さんにとって良いトイレ」と言えます。
大きさも猫の体長の1.5倍は大きなものが推奨されており、現在のトイレでは小さすぎる場合も大変多くあります。
4.窓
一生を室内で過ごす猫にとって「退屈」は大きな悩みとなります。窓から外を眺めることは猫にとって「テレビを見る」ことのような楽しみになります。
窓の近くにキャットタワーを置いたり、出窓にベッドをおいてあげたりすると日向ぼっこやうたた寝をしながら、窓の外を眺めることができます。
5.遊具
飼い主さんと遊ぶ時間以外も退屈しないように、猫用トンネルのような遊具を用意してあげると楽しさがアップします。
猫が安全に遊べる場所があることで、家具家電へのイタズラを回避しやすくなるでしょう。
まとめ
ストレスは万病のもとになりますので、愛猫のストレスはできる限り軽減させてあげたいですよね。
猫にとって生活環境はとっても重要なものですので、上下運動・爪とぎ・トイレの環境整備を入念に行い、さらに窓辺のくつろぎ場所や遊具を用意して、大満足な生活環境にしてあげましょう。