1.爪研ぎをする
実は猫のセルフ鎮静方法として1番ポピュラーなのが「爪研ぎ」です。
驚いたとき、猫が爪研ぎ場に飛んで行って、激しく爪を研いでいるのを見たことはありませんか?
爪研ぎ後、何食わぬ顔で立ち去る姿が恥ずかしさを誤魔化しているように見えますが、実は爪研ぎで気持ちがスッキリしただけのようです。
2.毛づくろいをする
「毛づくろい」も、よく使われる猫のセルフ鎮静方法です。
喧嘩の最中にらみ合うオス2匹が、突然腰を落として同時に毛づくろいを始めることがあります。
「お互い熱くなりすぎちゃったな」と照れ笑いしている風に見えますが、実は長い緊張に耐えられなかったので、休憩を入れただけだといわれています。
3.あくびをする
叱られているときに猫があくびをして、飼い主さんを馬鹿にしているように見えることがありますね。
しかし猫のあくびには、相手をなだめる意味と、深呼吸してストレスを緩和する意味があるのです。
この「気分転換のあくび」は失敗したときにも使われます。もし窓で脚を滑らせて猫がポワッとあくびをしたら、誤魔化しているのではなく「ドキドキしちゃった!」という意味なのです。
4.何もなかったかのように通り過ぎる
例えば走り回ってどこかで脚をぶつけたとき、その場を少し離れてから突然脚を舐め始めることがあります。
おそらく猫の習性として、嫌なことが起きた場所にとどまるのは危険なので少し離れて手当をするのでしょう。
しかし舐め始めるまでの澄ました顔を見ていると、本当はぶつけて恥ずかしんじゃないのかな、と思わせるものがあります。
5.遠くからうかがう
猫が遠くでみているのは警戒している証拠です。しかしたまに明らかに好意を持っているのに近寄れずにいる猫がいます。
もちろん怖いので距離をとりますが、人間の子どもでもいますよね。お母さんの後ろに隠れて片目だけでみてる子が。
猫が人間の子どもと同じ心理状態かは分かりませんが、こういう場合100%怖いでも好奇心でもない気がします。
まとめ
照れくさい恥ずかしい場面で気をそらす行動(転位行動)4つと、人間の子どもが恥ずかしがるのとよく似た5番目の行動。
心理学で定義する「照れる・恥ずかしがる」に猫は当てはまらないのかもしれませんが、その原型では?と思われる場面はたくさんあります。
とはいえ動物の心理を証明するのは難しいもの。本当はどうなのか、猫に教えてもらいたいですね。