猫が掘る仕草をする時
猫と一緒に暮らしている方はご存知だと思いますが、実は猫は日常の中で掘る仕草をします。
「猫」と「掘る」という動作がなかなかイメージとして結びつかない人もいらっしゃると思いますが、主にトイレやフードボウルの周りなどで見かけることがあります。
この掘る仕草は、知らない人にとっては「何してるの?」と言いたくなりますが、猫にとっても理由があって掘っているのです。
今回は掘る仕草をする時の心理について調べてみましたので、まだ知らない人はぜひチェックしてみて下さい。
1.匂いを消すため
特にトイレの砂を掘る仕草は、猫の野生時代の生活の仕方に関連しています。
これは元々トイレの前後に地面の砂を掘って、自分の排泄物を隠すためと言われています。
猫の体内の中でやはり排泄物が一番強い匂いを放つので、嗅ぎつけられて獲物に逃げられてしまっては狩りの成功確率も下がってしまいます。
そのため、今も室内で飼われている猫に関しては、その名残でトイレの砂を一生懸命に掘っているのです。
もちろん室内ではご飯に困ることなどはあり得ないのですが、野生の名残として本能の行動をとっているのです。
2.隠すため
これはフードボウルの周りを掘る仕草をする猫に関連することですが、与えられたご飯を隠すために掘っている可能性が高いです。
これも野生時代の名残となるのですが、野生ではお腹いっぱいにご飯を食べられる事はほとんどありません。
それどころか、お腹が空いているにも関わらず、獲物を捕らえて成功する確率の方が低いです。
その中でもご飯に困らないように必要最小限だけご飯を食べて残りは地面に隠しておこうという行為なのです。
室内で飼われていれば誰も奪おうとする人はいないのですが、野生味が強く残った猫は室内飼いでも名残で隠そうとしてしまうのです。
3まとめ
猫がよくする「掘る」仕草は、猫にとって本能的な行動ということが分かりました。
それも飼い主に訴えるのではなく、野生の名残として一生懸命な気持ちで掘る仕草をしています。飼い主から見るとその一生懸命さも可愛らしいので、愛猫の魅力の一つではあると思います。
今まで「なぜ掘る仕草をするのか?」、「もしかしてもうご飯をいらないという意味なのか?」とモヤモヤしていた飼い主にとっては、少しスッキリしていただけたのではないでしょうか。
いつもの「掃除をして下さい」や「もっと欲しい!構って!」という意味の自己アピール系とはまた違った行動になると思いますので、この仕草が見られたら、飼い主は黙って邪魔しないように見守ってあげましょう。