1.「朝ご飯ください!」のカミカミ
朝、飼い主さんがなかなか起きてくれないので腹立ち紛れに噛むケースです。
しかし、いくら猫でも最初からひどく噛むことはありません。もし突然噛んだと感じるのなら、飼い主さんの眠りはよほど深いのかもしれませんね。
「朝は1分でも長く寝ていたい!」そんなときには、時間をセットすればフードが自動的に出てくるフードフィーダーが便利かもしれませんよ。
2.遊びのカミカミ
若くて元気な猫が遊びの最中に興奮して強く噛む場合。これは「仲間を噛んではいけない」と学んでいない証拠です。
ただ教え方は簡単です。噛んだら「痛い!」と大きめの声(猫が少しびっくりする程度)で言って遊びを止め、その場を離れればいいのです。
もちろん笑って遊びに付き合ってはいけません。甘噛みを許すのもNGです。この方法は「遊んでほしい」「なでてほしい」ときに噛む癖がある場合にも使えます。
また、待ち伏せをして噛む猫は退屈しています。家具の移動などで死角を潰し、もっとたくさん遊んで別の楽しみをプレゼントしてあげましょう。
3.「止めて!」のカミカミ
撫でている最中、突然噛まれることがあります。これは猫の「もう撫でないでほしい」サインですが、拒否の甘噛みが通じないと、強く噛んできます。
甘噛み(教育的指導)の段階ですぐ手を引けば、猫を怒らせることはありません。
4.「嫌だ!」のカミカミ
痛いあるいは怖い経験をして嫌がっている場合です。
たいてい本気で怒っていますし、噛み方も手加減なしです。
- 爪切り
機嫌のいいときに肉球を触ることから始めて、1本切ったら放してあげましょう。
爪1本なら猫も我慢してあげようと思ってくれる可能性が高いです。
- ブラッシング
お気に入りのブラシが見つかるまで試すのも、1つの手です。
しかし、ブラシ自体が怖い猫は多いですから、手ぐしや小さめのコーム、歯ブラシなどから始め、気持ちよさを少しずつ気長にアピールしていく作戦がおすすめです。
- どこかが痛い
いつものように撫でているのに、撫でるのを嫌がったり噛んだりした場合には、痛みに強い猫が激痛に耐えている可能性があります。
我慢できずに噛むのですから、かなり状態は良くないはず。すぐに病院へ連れて行き診察してもらいましょう。
まとめ
「噛む」という行為は何かの強要もしくは敵対行為です。つまり猫たるもの、本気だろうが甘噛みだろうが、また室内飼いだろうが野良だろうが、気安く仲間を噛んではいけないのです。
甘噛みですら猫同士では嫌われます。まして激しく噛んでくるのは明らかに何かがおかしいのです。
噛んでいいと思っているのか、あるいは噛むほど痛いか怖いのか。噛まれた状況をよく見直して対策を練って行きましょう。