猫の安全な『キャットフード』の切り替え方法4つ!軟便・下痢を避けるポイントは?

猫の安全な『キャットフード』の切り替え方法4つ!軟便・下痢を避けるポイントは?

猫はフードを見直すタイミングが一生で数回訪れます。1歳前後でおとなになった時。7歳前後でシニアになった時。さらに10歳・15歳と年齢を重ねて体調に変化が訪れる時。あるいは病気になって療養食を食べる時。しかしここで問題なのが、切り替えでお腹を壊す猫がいることです。ただ本当にフードが合わないケースはごくわずか。切り替えにはコツがありますので、そのポイントをご紹介しましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

なぜお腹がゆるくなる?

へそ天する白っぽい猫

キャットフード(特にドライフード)は見た目は似ていても、それぞれ原材料や組成が違います。

そしていつも決まったフードを食べていると、お腹はそれに見合った消化体勢を整えます。

そのため慣れないものが口に入ると、消化が追いつかずそのまま消化管内を通過してしまうのです。いわばお腹の調子が狂った状態。普段からお腹がゆるい猫は気をつけなければなりません。

ここからは、キャットフードの切り替え方法のポイントを説明します。

1.同じメーカーの同じシリーズを選ぶ

フードのお皿を見つめるキジトラ白

ほとんどのメーカーは同じシリーズで「子猫用」「大人用」「シニア用」の3種類をそろえています。

同じメーカーが同じコンセプトで作ったフードなら組成に激しい違いはないでしょうから、比較的お腹に優しい切り替え方といえるでしょう。

2.普段から色々なフードを食べさせておく

白いボウルを前に舌なめずりする茶トラ

普段から色々なメーカーのものを少量ずつ食べさせ、お腹が驚く可能性を低くする作戦です。

多頭飼いでないご家庭であれこれそろえるのは難しいかもしれませんが、試供品やサンプルの詰め合わせを取り寄せるなどの方法もあります。

3.早食いさせない

スプーンで食べさせてもらう猫

開けたての新しいフードは香りもよく美味しいもの。美味し過ぎてあまり噛まずにいっぺんに食べてしまい、消化不良を起こすことがあります。

早食いの傾向がある食いしん坊には、小分けにするなど少しずつ食べてもらう工夫が必要です。

4.正しいフードの切り替え方:少しずつ切り替える

計量スプーンとドライフード

「新旧フードの割合を少しずつ変え、7~10日間ほどかけて徐々に切り替える」のが、正規の切り替え方法です。

例えば、7日で切り替えるなら初日は1/7、2日目は2/7という風に1/7ずつ新しいフードの割合を増やしていくのです。

この「7~10日」というのは、猫の内臓が新しい食べ物の受け入れ体勢を整えるのに必要な期間です。

仮にお腹を壊さなくても、十分な消化と栄養吸収のためには時間をかけた方がいいのです。

まとめ

餌を食べる2匹の子猫

新しいフードでお腹がゆるくなり、食べさせるのを止めた方もいるかもしれません。しかしそこで諦めるのはもったいない話です。

少なくとも早食いを阻止して、7~10日かけて切り替えましょう。

アレルギーや食物不耐性、消化器官に異常でもない限り、ほとんどのフードは消化・吸収できるよう猫の身体が変化してくれます。

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