猫の『毛並み』がふわふわにならない5つの原因とケア対策

猫の『毛並み』がふわふわにならない5つの原因とケア対策

なんだか愛猫の被毛がパサパサしていて、ふわふわ感がない…。こんなことはありませんか?猫といえばもふもふの毛。愛猫の被毛が本来のふわふわを保てるよう、しっかりと対処していきましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.栄養バランスが悪い

フード

栄養バランスが悪いと毛にまで十分な栄養がいかずに、ふわふわにならない場合があります。せっかくの猫のもふもふを守るためにも、栄養バランスの取れたご飯を与えてあげましょう。

キャットフードにはいくつか種類があります。「総合栄養食」というフードを与えてあげてください。猫に必要な栄養がしっかりと入っています。飼い主さんによってはキャットフードの上にトッピングで、野菜や肉、魚などを乗せて与える方も。

ただし、「総合栄養食」のフードであれば猫に必要な栄養素が全て含まれています。フードを主食として、そのほかはあくまで「トッピングの量」で与えましょう。

栄養不足は猫の体によくないことは明らかです。バランスのとれたご飯を食べさせてあげてください。

2.汚れがついている

シャワー

被毛が汚れていると、ふわふわになりません。ブラッシングなどでキレイにしてあげてください。特に長毛の猫は毛玉ができやすいですから、こまめなブラッシングが必要です。必要な場合はシャンプーしてもよいでしょう。

野良猫を迎えたときはかなり汚れています。ただシャンプーは体力を消耗させるため、考慮しながら洗っていきましょう。衰弱している場合は無理に洗わないでください。

元々猫は水に濡れるのが大嫌いなため、シャンプーを嫌がる場合も多いです。その場合は水を使わないドライシャンプーを使ってもよいでしょう。

3.病気

診察を受ける猫

病気によってふわふわにならないことも。内臓や皮膚、口の中の疾患によってパサパサになってしまう場合があります。

特に、猫自身でちゃんと毛づくろい(グルーミング)ができていない場合は要注意。なんらかの病気がある場合、毛がふわふわにならないだけでなく他の症状も出ているはずですので、しっかりと観察していきましょう。

早期発見が望ましいです。元気、食欲、飲水量や尿量、排泄の有無、行動の変化など、愛猫の様子がいつもと違わないか、しっかりとチェックしていきましょう。

4.年齢

座っている猫

猫の加齢によって毛がふわふわにならず、バサバサになってしまう場合があります。水分やたんぱく質などが失われ、毛割れを起こしてしまうのです。毛割れとは、被毛が束になっていかにも割れてしまっているように見える状態のこと。

加齢によって体の水分が若い頃より減っていき、これが毛に現れるのです。これは年齢によるものなので、仕方ないといえば仕方ないのですが…。

水分や栄養補給をしっかりと行ってあげましょう。また老齢になると毛づくろいが減ってきますので、飼い主さんが代わりにブラッシングしてあげるのもオススメです。

5.ストレス

機嫌が悪そうな猫

猫はとても繊細な生き物です。ストレスを感じやすく、体調や態度に出やすい面があります。

なんらかのストレスを受けると、それが過剰な毛づくろいにつながる場合があるのです。すると舐めている部分がハゲてしまい、ふわふわにならなくなります。毛割れの原因になる場合も。

猫がストレスを感じていないか、常に気にしてあげてください。もし何か原因があるのなら、早急に対処が必要です。

まとめ

猫の毛

せっかくの猫のもふもふ、守ってあげなければいけません。ふわふわにならない原因は様々ですが、毛の状態も体調変化に気づく大切なサインですので、日頃から気にかけてあげてください。

毛並みに変化がある場合は、原因に応じた対処をしていきましょう。

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