1.カフェイン入り飲料
代表選手はもちろんコーヒーですが、こんな飲み物にも入っています。
- 紅茶、緑茶
- コーラ
- エナジードリンク
- ココア
- ホットチョコレート
(※原料がチョコレートと同じココアには「デオブロミン」という中毒成分も入っているので、さらに注意が必要。)
症状
落ち着かない・興奮・呼吸異常・嘔吐・失禁・呼吸困難・痙攣など
致死量に達するほど飲むことは滅多にないでしょうが、体質・体調や持病などにより少量でも中毒症状を起こす可能性があります。
2.アルコール飲料
アルコールの代表は酒類ですが、消毒用・お掃除用アルコールスプレーが、猫の身体やフード・飲み水のお皿にかかって口にすることもあるようです。
症状
興奮・呼吸異常・震え・ふらつき・嘔吐・下痢・酩酊など
こちらも口にした量が少なくても、体質・体調により急性アルコール中毒で急変・重篤化することがありえます。
3.ジュース
糖分の多いジュースはもともと猫に不向きですが、「危険な果物」のエキスが入っている場合があります。
特に危険なのが
- ブドウ
- パパイヤ
など、ミックスジュースなどで人気の果物です。
症状
「ブドウ」は、犬の症例から猫にも影響があると考えられている果物で、嘔吐・下痢・腹痛・急性腎機能障害が考えられます。
「パパイヤ」は、嘔吐・下痢や、稀に急激なアレルギー症状を引き起すことがあるので、極力与えないようにしましょう。
猫たちはどうして危険な飲み物を口にするの?
普通に考えればコーヒーやアルコール、ジュースなどを猫が好んで飲むことはないはずです。彼らが口にする理由は、
- 飼い主が飲ませる
- 弾みで口にする
の2つです。
年末年始には、お屠蘇気分でお酒を味見させる飼い主さんが多いとか。
また、ミルクたっぷりのココアや人の吐瀉物など、もとの匂いが他のもので消されている場合も猫が口にしやすいと考えられます。
「危険な飲み物を口にした」あるいは「中毒症状を起こした」ときは?
一刻も早く病院へ連れて行きましょう。
大量の誤飲であれば、飲み物が胃の中に滞留している間(30分前後)であれば吐かせることも可能かもしれません。遠くのかかりつけ医より近くの病院で処置してもらうのが1番です。
また、吐かせることができなくとも、毒物を吸着する薬などを出してもらったり、点滴が必要な場合も考えられます。
この時飲んだと思われるものと、吐いているようであれば吐瀉物を持参しましょう。無理にオーナーさんで吐かせようとしないようにしてください。
また意識が混濁しているときは吐くと誤嚥の危険がありますので、猫の顔が横〜少し下に向いているよう常に気を配っておきましょう。
まとめ
人間の生活空間は猫に向かない飲食物であふれています。
飼い主さんは、人間にはよくても猫には毒物になることが多いのだと、最初に理解しなければなりません。
しかし、もしそんな危険な飲み物を口にしてしまったときには、たとえ少量でも油断はなりません。一刻も早く病院へ連れて行ってあげましょう。