夜行性とは?
夜に活発になる動物
「夜行性」とは「夜に活動して昼間に眠る性質」のことを言います。
夜行性という括りの中でも度合いがあるようで、アライグマ・エゾフクロウ・エゾモモンガ・スローロリスなどのように「日中にごはんを食べることもなく、じっとしているか眠る動物」もいれば、ライオン・アムールトラ・シロフクロウ・レッサーパンダなどのように「日中に多少の活動がある動物」もいるようです。
もともと哺乳類は夜行性だった
恐竜がいた頃、最初期の哺乳類は夜行性でした。日中に活動する大きくて強い恐竜から身を守り、ひっそりと生きるためためです。
やがて恐竜が絶滅した後に日中に活動する哺乳類が現れたのですが、完全な昼行性に移行した最初の哺乳類は霊長類の祖先であるという論文が2017年に発表されました。
猫は「薄明薄暮性」の動物
薄暗い時間帯に活発になる性質
「猫は夜行性」であると思われてきましたが、実は猫は「薄明薄暮性」の動物であるということが最近の考えです。
「薄明薄暮性」とは「明け方と夕方に最も活発に活動する性質」のことで、猫は夜ではなく明け方や夕方の薄暗い時間帯に最も活発になるということです。
獲物が活発になる時間帯に合わせる
野生動物が活発になる大きな理由は「ごはん確保」のためです。特に肉食動物は狩りを成功させないと食事にありつけませんので、命を繋ぐために全力が発揮されます。
まだ野生だった頃の猫は、ネズミや鳥などを狩って食べていました。
肉食動物の場合は「獲物が活動する時間」に狩りをする必要がありますが、猫の場合は明け方に活発になり始める鳥や、夕方に活発になり始めるネズミを狩るため、明薄暮性であることは理にかなっていると言えます。
まとめ
愛猫が大運動会を始める時間帯をチェックしてみたところ、「夕方4時頃」と「朝の3時頃」が多いと感じました。
一方で、夜ごはんを食べ終えた後の19時から24時頃は、グッスリ眠っていることが多いです。
猫が実は「薄明薄暮性」であることを知った時は、夜にしっかり眠る愛猫の謎に合点がいきました。
夜中に大運動会をしてしまうと、飼い主さんの眠りを妨げたり、ご近所迷惑にならないか心配になってしまいますよね。
日中に愛猫としっかり遊んで体力とストレスを発散させてあげることで、夜中や明け方の大運動会を軽減できるかもしれません。