シャンプー嫌いな理由その1:猫は浴室の音が怖い
浴室の音は大きくて響く
浴室には秘密があります。それは音が倍増されること。
人はお風呂で歌うとエコーが効いて歌が上手になった気がするだけです。しかし猫の耳には小さな音も大きく響くので、慣れないと警戒してしまうのです。
対処:まず浴室に慣れさせよう
湯船のお湯を飲みに来たり、猫は決してお風呂が嫌いではありません。その好奇心を利用して、お湯を飲ませたりオヤツをあげせたりして、もっと浴室に慣れてもらいましょう。
その時日にちをかけてドアを閉める練習をします。その時大きな音を立てないこと、少しずつゆっくり時間をかけることがポイントです。
シャンプー嫌いな理由その2:猫は天性の水嫌い
先祖代々「水嫌い」
動物が身体をきれいにする方法といえば、(1)水浴び(2)泥浴び(3)砂浴び、のほぼ3種類です。
このうち猫は砂浴び派。猫の先祖が乾燥地帯の出身で水と縁がなかったこと、人に慣れる過程でも大半をエジプトなど乾燥地帯で過ごしたことが、いつまでも水に慣れない理由でしょう。
入浴に慣れさせるには
「(猫の時間で)少し我慢すれば解放される」「ご褒美をもらえる」と理解できれば、猫はある程度我慢してくれるもの。
一気に全身を泡だらけにして洗うのではなく、まずは必要な場所だけ(例えば足先だけおしりだけ)洗うことから始めます。それに慣れたら少しずつ洗う範囲を広げて行きましょう。
シャンプーは必要か?
健康な短毛種であれば、普通は入浴自体必要ありません。
しかし病気や脱走、何かがかかってしまったとき(例えば食卓の牛乳)など、お風呂が必要になることはあるものです。
そんなときお湯とシャンプーで洗うのが大変なら、お湯だけでもずいぶん違います。また「水のいらないシャンプー」や、病気や高齢猫の場合には「拭き取りシート」が便利です。
ただしヘアレスキャットや長毛種には特別なケアが必要です。自宅でシャンプーする場合でも、できれば1度プロに相談ししっかり方法を学んでおきましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:すめし・銀次・むすび♂ / 3歳 / 雑種(ミックス) / 8kg
ここ数世紀で猫の品種改良が進み、さらに人と同居して長生きするようになったため、猫が入浴を必要とする場面は圧倒的に増えました。しかし砂漠地帯で数十万年もの間、猫は水とはほぼ縁のない生活をしてきたのですから、お風呂嫌いでも仕方ありません。
飼い主としてはできるだけ無理強いすることは避け、地道なトレーニングや拭き取りシートなどのサポート用品を使って、猫のキレイを保ってあげましょう。