1.自由が阻害されるから
猫にとって抱っこで体が保定されることは、恐怖を生んでしまう場合があります。なぜなら、何か有事があった時に逃げられないから。大切な身を守れないため抱っこを嫌うのです。
ですから猫が嫌がるようなら無理やりに抱っこしない方が良いでしょう。とはいえ、できれば愛猫を抱っこ好きにしたいと思うのは飼い主さんとして普通の感情です。
もし抱っこ嫌いな猫の場合は、少しずつ慣れさせるようにしてみましょう。今日5秒抱っこしたら、明日は10秒抱っこしてみるなど。おやつを与えながら行って、よいイメージを持ってもらうのもよいでしょう。
2.不安定だから
猫を抱っこする時は必ず、お尻をしっかり支えてあげるようにしましょう。ここが不安定だと不安を感じてしまいます。すると抱っこを嫌がるようになってしまうのです。
しっかりとお尻を支えると安定しますので、不安を感じずに抱っこされてくれるでしょう。ただ抱っこ好きであれば別ですが、そのままじっと抱っこされる猫は少ないです。大抵はしばらくすると体をよじって脱走しようとします。
そんな時は少し体勢を変えたり、胸の辺りを軽く押さえたりしてみましょう。猫がもう少し留まってくれます。とはいえあまり長時間になるとストレスを感じてしまうので、ほどほどにして解放してあげてください。
3.怖い思いをした
以前抱っこされた際、怖い思いをしたのかもしれません。例えば逃げられなくて他の猫の攻撃を受けたとか、落とされてしまったなど。
自分の身を守るため、恐怖体験は記憶に強く留められる傾向があります。するとずっと覚えていて、次抱っこされそうになると拒否反応を示すのです。
こうなると中々そこから抱っこ好きにするのが難しいですが…。おやつをうまく使ってネガティブなイメージからポジティブなイメージに変えるのは不可能ではありません。根気良く、猫に抱っこのよさを覚えてもらいましょう。
4.慣れていない
母猫は子猫を抱っこしません。そのため、抱っこに慣れていないのは当たり前です。初めて抱っこされた時、戸惑う猫も多いでしょう。
ですから抱っこが「心地良い」と覚えてもらえるようにしましょう。優しく声かけをしたり、撫でてあげたりして好きになってもらうのです。
5.匂いが嫌だ
抱っこされている人の匂いが嫌で、イヤイヤするのかもしれません。例えば香水やタバコの匂いがプンプンしていないですか?そのような強い香りは、猫が嫌がる場合が多いです。
人よりもはるかに鼻がきくため、気をつけてあげましょう。猫と触れ合う時はできれば無臭が望ましいです。ただ人の体臭を好む場合がありますので、少し臭いくらいでも大丈夫かもしれません。
まとめ
抱っこ好きか嫌いかは個体差が激しいです。また同じ猫でも気分や抱っこの向きによってOKなことも。愛猫がどんな抱っこなら大丈夫なのか探るのも大切です。
できれば抱っこを好きになってもらい、密着コミュニケーションとっていきたいですよね。愛猫の気持ちを探りながら、慣れてもらいましょう!