猫にとって理想的な『トイレの置き場所』5選

猫にとって理想的な『トイレの置き場所』5選

排泄行為を「秘すべきもの」と考える人間と「コミュニケーションツール」として考える猫では、どうしても意見が異なります。しかし実際トイレを置く場合、人間の意見に片寄りがちなのは仕方ないことなのかもしれません。ここでは人間の理想はいったん置き、猫目線の理想的な「トイレの置き場所」について考えてみましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.見通しの利く場所

草原で寝転ぶ猫と農家の女性

農村部の野良猫に人気のトイレはどこだかご存じですか?それは、耕したばかりの畑のど真ん中。誰が何をしているか丸見えの場所です。

この場所のメリットは、後ろから襲われにくいこと。そして敵を発見しやすいことです。

そこから考え合わせると、家の中でも好まれるのは、いざとなったら逃げやすい開放感のある場所といえるでしょう。

2.落ち着ける場所

ケージで丸まる茶トラ

人でも猫でも、トイレの用事は落ち着いて済ませたいもの。人の行き来が激しかったり、工事現場のような音が不規則に聞こえたりする場所は、人でもあまり落ち着きません。

トイレを置くなら、猫がいつもいる「コアエリア」からは遠すぎず、でも動線から少し外れた場所。それが部屋の真ん中でも隅っこでも、うるさくなくて落ち着いてトイレができれば、そこが猫の理想のトイレ場所なのです。

3.寒くないとこ・暑くないとこ

気のフェンスに座るサイベリアン

外でしか用を足せない猫がいます。しかし彼らにしても、快適な部屋から寒暖差のある場所には、できれば行きたくないのです。

猫も7歳を超えシニア期を迎えると、そういう気温変化を嫌ってトイレを我慢し始めることがあります。排尿や排便の回数が減れば、泌尿器系の病気や便秘になるリスクがぐんと上がります。

寒暖差が少なく心身の負担なく行けることも、トイレ置き場の大切な条件です。また、暗すぎるとトイレをしたがらない猫もいますので、気温以外にもトイレのある場所を真っ暗にしないよう、気をつけてみると良いでしょう。

4.みんなのいる場所

暖炉と家族と黒猫

猫は「縄張りの主張」や「コミュニケーション」という意味で、みんなのいる場所に自分の匂いを残したいと考えます。

ところが、壁へのスリスリや爪研ぎによるマーキングだけでは物足りないと感じたとき、猫は「スプレー行為」に走ります。

残念ながら猫の粗相問題は複雑で、簡単には解決しません。しかし解決策の1つとして、家族の集まる居間などにトイレがあると、猫は嬉しいと思うようです。

5.人用トイレ

トイレのフタで休む黒猫

我が家は一時期、猫用トイレを人用トイレに置いていました。普通サイズの猫用トイレ1台を猫3匹で使っていましたが、その間トイレの失敗は1度もありませんでした。

もちろん粗相ゼロはたまたまでしょう。しかし、猫は人の排泄物のにおいが分かるので、「家族がするなら自分もそこで」と思っていたのは間違いなさそうです。

まとめ

トイレで見上げる子猫

猫が求めるトイレ場所とは、突発的なことが起きにくく、広くゆったりとしたスペースでいざというとき逃げやすいところです。

またマーキングの意味からは、家族の集まる場所(居間など)や猫が「人がにおいつけをする」と思っている場所(人用トイレ)がお好みの猫もいます。

理想のトイレの置き場所は各ご家庭で違いますし、猫の年齢でも変化します。猫のトイレは複数箇所に設けて、その子にとってのお気に入りの場所、お気に入りの広さ、お気に入りの猫砂を選べるようにしてあげましょう。

健康にも影響しますので、猫の意見も取り入れて時々見直すといいですね。

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