1.ネギ類
ネギ類であるタマネギ、長ねぎ、あさつき、わけぎ、ニラ、ニンニク、らっきょうなどは、猫にとって危険な野菜です。ネギ類のエキスが溶けているみそ汁やスープなども、猫が口に含むと大変です。
嘔吐や下痢、血尿の他、ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルファイド」」という物質が赤血球を壊して溶血性の貧血を引き起こし、命の危険に関わる状態になる可能性があります。
2.トマト
ナス科のトマトには、「ナルコチン」という物質が含まれます。ナルコチンが多い葉や茎など、緑の部分に触れると皮膚のかぶれなどをおこすことがあります。
赤いトマトは食べても大丈夫ですが、家庭菜園などで育てているトマトには猫が近寄らないように、注意が必要でしょう。
3.ほうれんそう
猫がほうれん草をたくさん食べるとは考え辛いのですが、「シュウ酸」という尿路結石を作る成分が含まれているので、生の状態で食べさせてはいけません。
しっかりと茹でたほうれん草であれば、少量食べたとしても問題はありません。
4.ジャガイモの芽や表皮
ジャガイモの芽には「ソラニン」というステロイドアルカロイドの一種である成分が含まれており、嘔吐や下痢、よだれや血圧の低下などの症状を引き起こします。
ジャガイモ自体は猫が食べても大丈夫ですが、必ず芽や皮をしっかりと取り除かなければなりません。
ナス科であるジャガイモの「ソラニン」は、同じくナス科であるトマトに含まれる「トマチン」という成分と似ていますが、市販の赤いトマトを多少食べる程度では毒性はないので安心してください。
5.アロエ
野菜と言えるかは分かりませんが、食べられる身近な植物として、アロエも猫には危険です。
「バーバロイン」という成分が含まれ、下痢をおこしたり腎臓に負担をかけたりすることがあります。
表皮にはチクチクしたトゲもありますので、触れさせるのもいけません。
6.ワラビ、ゼンマイ
「チアミナーゼ」と言うビタミンB1を壊す成分が入っているワラビやゼンマイなど、山菜も与えてはいけません。チアミナーゼ中毒になると貧血や運動失調を引き起こします。
これらの症状は「ワラビ中毒」と言われ、特に牛や馬などの草食動物で問題になります。チアミナーゼは大量に摂取すると、人や猫も含め、多くの哺乳類に中毒を起こす可能性がありますから、口にさせないよう注意しましょう。
山菜は面白い形をしているので、おもちゃと勘違いして猫が興味を持ってしまい、口に含む可能性もありますので、取り扱いには注意が必要です。
まとめ
猫にとって危険な『野菜』6選についてお伝えいたしました。
猫草の好きな猫達は野菜への抵抗も少ないようです。好奇心旺盛なタイプ、運動量が多いタイプの猫であれば、今回お知らせした「野菜」に遭遇してしまう危険性は少なくありません。
外へ出さないようにしたり、キッチンで野菜を出しっぱなしにしない、ゴミをこまめに片付けるなど、改めて対策を考えておきたいですね。