こんなはずじゃ…猫と暮らす「理想と現実」
猫は、良くも悪くも期待を裏切ってくれる存在です。
実際に猫と暮らしてみると「あるある」な、理想と現実のギャップをいくつか挙げてみたいと思います。
ふみふみって誰でもするんじゃないの?
猫の「ふみふみ」は、見ているだけで癒される、可愛い仕草のひとつです。膝やお腹の上で「ふみふみマッサージ」をしてくれたら最高ですよね。
ところが、うちの子はふみふみを一切しない、ということも珍しくありません。なぜなのでしょう。
実は、ふみふみと呼ばれる行為は、母猫が恋しい猫にしか見られないのです。お母さんと十分一緒に過ごした猫や、自立した性格の猫はふみふみ自体を卒業してしまいます。
仮にしてくれたとしても、思いのほか爪がくい込んでくるので「痛い」という現実が待っています。
その猫ハウス高かったのに…
愛猫が喜ぶ顔を想像しながら、猫用のハウスを購入する飼い主さんは多いでしょう。
しかし全く興味を持ってくれない、においすら嗅いでくれないということがよく起こります。
せっかく奮発したのにも関わらず、結果的に気に入ってくれたのは梱包用のダンボールだったという結末も、もはや飼い主さんの間では「あるある」です。
思わず「そっちかーい!」とツッコミたくなりますよね。
ぬくぬく癒されるはずが…
猫が毎晩布団に入ってくると聞くと、「天然の湯たんぽを抱えられて癒されるなぁ」と真似したくなりますよね。
でも、猫は気まぐれ、且つぬいぐるみではありません。自分が寝たいと思う場所で自由に寝るのが猫流のスタイルです。
その結果、顔におしりを向けられたり、布団の上から重石のように乗られて身動きが取れないなどの事態に発展することがあります。
猫と一緒に眠るのも、結構体力を使うものなのです。
そっと見守ってくれるんじゃないの!?
猫はクールで、飼い主さんの行動を少し遠くからそっと見守ってくれるイメージがありますよね。
在宅ワークの際も「時々猫を眺めながら仕事ができるなんて、オフィスより快適!」と思いませんか?
もうご存知かもしれませんが、現実はそう甘くはありません。PC画面とにらめっこする飼い主さんを見ていると、無性に構ってほしくなるのが猫なのです。
席を離れる際は、データの保存を徹底してくださいね。猫はどこでも踏んでしまうので、大事なデータが一瞬で消えてしまう恐れがあります。(筆者は経験済みです。)
猫は手がかからないはウソ!
猫は手がかからず、ひとり暮らしでもお世話が楽であると聞いたことがあるでしょう。これは、ウソです。
「ご飯まだ?」「遊ぼうよー」「寂しいよ…」と何かと要求をしてきます。それも忙しいときに限って、構って攻撃を仕掛けてきます。
さらに、猫も生きているので病気になることもあります。休日に大事な約束があっても、愛猫の病院が最優先になることがあるということも覚悟しなければなりません。
はっきり申し上げて、猫も他の動物や人間の赤ちゃんと同じように手がかかります。
まとめ
猫と暮らすということは、思い描いていた生活とはズレがあることも承知しておいてください。むしろ、そのギャップを楽しんでみてください。
猫にもそれぞれ個性があります。パートナーになった猫が、きっとあなたの日常を輝かせてくれるはずです。
理想と現実が大きく違うからといって、猫を手放すことだけは絶対にやめましょう。愛猫には一生ものの心の傷がつくことになってしまいます。