「猫金縛り」とは
猫金縛りとは「猫が寝ている飼い主の体の上に乗ってくる」ため動けなくなる現象のことです。
猫の大きさにもよりますが、寝ているところに乗られると結構重いものです。時には複数の猫が乗っていたなんてことも…!
さらには猫が顔や頭の上に乗ってくる場合もあります。口や鼻をふさがれると飼い主は苦しさで目が覚めますが、猫が気持ちよさそうに寝ているのを見てしまうと、起こして退かすのも可哀相な気がして身動きが取れなくなってしまうんです。
場合によっては複数の猫が飼い主の上で寝ていることもあります。飼い主は「こんなにくっついてくれるのは寝ている時だけだから…」と、猫が自分から退くまでひたすら耐えてしまうんですよね。
1.飼い主を信頼しているから
猫は信頼している人にしか近づきません。そのため、飼い主の上に乗るという行為は信頼しているからこそできることなんです♡後述するどの理由も「飼い主を信頼している」ことが大前提です。
猫の「大好きな飼い主にくっついていたい」という気持ちから、上に乗ってくるんですよね。こんな気持ちが伝わってくると、飼い主も動くに動けません!
この時に猫がゴロゴロと喉を慣らしていたり、飼い主さんの体でふみふみしていたら「甘えたい」という気持ちの表れでもあるとされています。
飼い主を母親のように慕ってくれているなんて知ったら「重いから退いて!」なんて言えませんよね♡
2.暖を取っている
猫が肌寒さを感じる季節にのみ飼い主の上に乗ってくるなら、飼い主の体温で「暖を取っている」可能性があります。
寒さが苦手な猫にとって、飼い主さんは暖かくて寝心地の良いベッド代わりになっている…かも知れません。
飼い主のほうも、猫の体温でぽかぽかになれるというメリットがあります。重さや寝苦しさはありますが、愛猫と一緒に寝られるという幸せは感じられるはずです♪
ただし夏でも乗ってくる猫の場合、人間より高めの体温とふわふわの毛がちょっと暑い時もありますけど…(笑)
3.安心するから
猫が体調不良や怖い体験をした場合など、不安を感じている時に安心感を得るために飼い主に乗ってくることもあります。もちろん不安でなくても「飼い主にくっついているとより安心するから」という場合もあります。
もともと野生動物である猫は、家で飼われるようになった今も安心して眠れる場所を必要としています。自分のニオイの付いた寝床はもちろん、飼い主の近くが一番安心するという猫も多いんです♡
猫が安心して眠っている姿を見ると、よほどのことがない限りわざわざ退かす必要はないと感じてしまう飼い主さんも多いですよね。
もちろん体に乗るのも家族の誰でもいいというわけではなく、猫が「この人がいい!」と自分で選んだ人に限ります。少し重いですが、愛猫にベッドとして選ばれるなんて光栄なことですよ(笑)
まとめ
「猫金縛り」を初めて経験した時は突然の寝苦しさに何事かと驚く飼い主も多いですが、猫がこの独特の行動をするのにもきちんとした理由があります。
信頼している飼い主にだからできることなので、重くても退かせない飼い主たち…寝不足になることもありますが、猫が気持ちよさそうに寝ているから仕方ない!と割り切っている方もいらっしゃいます。
筆者も「猫金縛り」を経験した1人です。筆者に乗るのは3.7kgの猫ですが、5kgもある別の猫に乗られる家族は、よく重さで目が覚めるそうです。
起床時間など、猫を退かさなければいけない時には申し訳ない気持ちになってしまうため、「また乗ってほしい」と思ってしまう飼い主も多いのかもしれませんね。