1.毛づくろいができない
猫はきれい好きで、1日のうち2時間ほどを毛づくろいにあてていると言われています。
毛づくろいは体の汚れをとったり、ニオイを消して敵や獲物に存在を気付かれないようにしたりする目的があります。
実は他にも毛づくろいをする理由があるんです。まず、リラックスさせる目的です。
飼い主さんにしかられた、猫同士のケンカ、ジャンプに失敗した、遊びで興奮しているときなど、気持ちを落ち着かせようとするためにします。
また、暑いときは体をなめることで体温を下げているんです。必要もないのに洋服を着せていると熱中症になってしまう恐れもあります。
このように、猫にとって毛づくろいは重要な意味があり、洋服を着てしまうと毛づくろいが思うようにできないためストレスとなってしまうのです。
我が家の猫も、手術後の傷をなめないように術後服を着ていた時期がありましたが、毛づくろいが思うようにできないことがつらそうでした。
2.いつものように動けない
大きすぎる、小さすぎるなどサイズがあっていない服、生地が重い服、生地が硬い服などを猫に着せると、いつものように走ったりジャンプしたりできなくなってしまいます。それが猫にとってストレスとなるのです。
服を着せたら固まって動かない、歩かない、うずくまる、コテッと倒れてしまうなどの仕草がみられる猫もいます。
3.違和感がストレス
洋服を着ることに慣れていない猫は、洋服を着ることで体に異物がついているような感覚や、服が擦れる音が嫌で、洋服を脱ごうとしたり、動けなくなったりしてしまうことがあります。
また、洋服を着ていることで緊張し、全く動けなくなり、ごはんを食べることもできなくなってしまう猫もいます。
4.飼い主さんを怖いと感じてしまう
洋服を着ることも苦手なのですが、洋服を着せようとする飼い主さんのことも怖がってしまうという猫もいます。
猫がとても嫌がっているのに無理やり着せようとすれば、飼い主さんとの信頼関係に影響してしまうこともあるでしょう。
まとめ
猫が洋服を着るのを嫌がるのは、毛づくろいできないこと、洋服を着たせいでいつものように動けなくなってしまうこと、体に異物がついているようなストレスなどが原因です。
また、猫に洋服を着せようとする飼い主さんのことを怖いと感じている場合もあります。
猫の健康状態によっては洋服が必要な場合もありますが、そうではない場合は猫が嫌がったらやめたり、洋服を着せても短時間にしてあげた方がいいでしょう。