1.食べた時に嫌なことがあった
例えば、食べた時に吐いてしまった、具合が悪くなったなどがあると味覚嫌悪になることがあります。味覚嫌悪とは、一度口に入れたものに対して何らかの嫌悪感を持ち、その味が嫌いになってしまうことです。
ただこれは、必ずしもその原因となった食べ物に対して起きる訳ではありません。嫌な思いをした直前に食べた物を嫌います。
お昼に食べたフードが原因でお腹が痛くなったとしても、腹痛が起きる直前におやつを食べていればそのおやつに対し、味覚嫌悪を抱くということです。ここはちょっと厄介なので、覚えておくと良いでしょう。
2.まずかった
単純に食べたものがまずかったという可能性もあります。まずいものを食べたくないのは、猫も人も同じです。一度味わって「美味しくない!」と思えばもう二度と食べたくない!という気になってもおかしくはないでしょう。
猫は苦味や酸味があるものを嫌う傾向があります。腐っていたり毒物だったりする可能性があるからです。ですから口にしたものに苦味や酸味を感じると、食べようとはしないでしょう。
そして身に危険が及ぶかもしれないという理由で、二度と口にはしないと考えられます。
3.無理やり食べさせられた
食べたくないのに無理やり口に入れられた、という過去があったのかもしれません。猫の意思に反して無理強いをすることは良くありませんが…。
猫の場合3日間絶食状態が続くと肝リピドーシスという病気を発症することがあります。その場合はどうしても食べてもらうう必要があり強制給仕を行う場合があります。
しかし、猫は嫌なのに食べさせられたと感じることがほとんどです。このようなことがきっかけとなり嫌悪感を感じるようになることは珍しくありません。味覚嫌悪になる可能性があるばかりか信頼関係にもヒビが入ることになりそうですので避けましょう。
4.ストレスを感じている
突然フードのお皿が変わったり、汚れていたりしたのかもしれません。また周りの環境が落ち着かない、びっくりするような大きな音がしたなどのストレスがあった可能性も。
フードのお皿の形が合わないこともあります。ヒゲが当たって嫌がる猫もいるのです。老猫になると体を支えるのが大変なので、低いお皿は嫌がるかもしれません。楽に食べられるよう、高さのあるのお皿の方が喜ばれるでしょう。
5.新しいフードに警戒している
猫には「ネオフォビア」という習性があります。これは「食べたことのない食べ物は危険」という意識から来るものです。特に以前に初めて口にしたもので体調不良などを起こした場合は、この傾向が強くなるようです。
もし愛猫が初めて見る食べ物を食べなかったとしても、それはわがままではありません。匂いが良かったり栄養バランスが良いものだったら食べてくれるかもしれません。
また、子猫の時から様々な種類のご飯を食べさせていると、ネオフォビアが弱まるよう。うまく対処して、新しいフードも食べて貰えるようにしていきましょう。
まとめ
元々猫は偏食傾向にあり、愛猫がそのような性質を持っていたとしても不思議ではありません。なぜ味覚嫌悪を起こしたのか、その原因を探り適切に対処していきましょう。
どうしても食べないようなら、他のテイストが違ったものを出すという方法もあります。愛猫の好みに合わせ、ご飯が楽しめるようにしてあげてください!