猫の『完全室内飼育』のメリットとデメリットを解説

猫の『完全室内飼育』のメリットとデメリットを解説

完全室内飼育が主流になりつつありますが、猫はどのように感じているのでしょう。そもそも、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?今回は、猫の完全室内飼育について詳しくご紹介いたします。

猫は完全室内飼育を満喫している!?

眠る猫

外の世界を全く知らない猫は、室内のみの暮らしを満喫しているといわれています。その理由は、縄張りが外にないからです。

家庭内が自分の縄張りなので、そこが侵されない限りは意外とストレスにはならないのです。

完全室内飼育のメリット

キャットハウス

今や、猫と暮らすご家庭の7割に完全室内飼育が普及しています。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?その例を、いくつかご紹介いたします。

交通事故に遭わない

運転する猫

猫の外出において最も危険なことは交通事故です。猫は一定のスピードで走っている際に、急に止まることができません。

さらに、車のライトやクラクションの音に驚くと固まってしまうという特徴があります。完全室内飼育を徹底することで、不慮の事故による悲しい別れはほぼ回避することができます。

迷い猫にならない

散歩する猫

猫には帰巣本能があるものの、実際には迷い猫になってしまうケースが多く見受けられます。家に帰れないだけではなく、事故に巻き込まれたり、猫同士の縄張り争いに巻き込まれて怪我をする恐れがあります。

虐待や近隣トラブルの予防になる

抱きしめられる猫

猫にまつわる近隣トラブルの多くは、トイレの問題です。猫は砂地に用を足す習性があるので、花壇やお庭を荒らしてしまうことがあります。そして、何よりも臭いが強烈なので迷惑をかけてしまうのです。

さらに恐ろしいのは、理不尽な理由による虐待に巻き込まれてしまうことです。完全室内飼育では、近所迷惑につながる行動を防げるだけではなく、虐待の被害から愛猫を守ることができます。

感染症予防になる

診察を受ける猫

医学が進歩する現代でも完治することができない猫エイズ。その主な感染経路は、ケンカや交尾によるものです。外出を制限することで、不要なケンカや縄張り争いによる負傷を避けることができます。

その他にも、人間にも影響を及ぼすノミやマダニの類の予防にも完全室内飼育が効果をもたらします。

完全室内飼育のデメリット

退屈そうな猫

メリットが多いように感じる完全室内飼育ですが、いくつかデメリットも存在します。その例と、デメリットをカバーする方法をご紹介いたします。

運動不足による肥満

体重が気になる猫

自力で狩りをしない家猫は、極端に表現するならば食べて眠るの繰り返しが日課になります。そうすることで運動不足に陥り、やがては肥満になってしまいます。

本格的な狩りをする必要はありませんが、食前におもちゃで遊び、その褒美として食べる習慣を身につけると良いでしょう。

飼い主さんとのコミュニケーションにも繋がり、頑張って食糧を得た満足感が得られます。体を動かす喜びを覚えることで、自然と運動不足の解消も目指すことができます。

刺激が足りない

観察する猫

完全室内飼育で育った猫は外への執着心はありません。しかし、適度な刺激は老化や認知症予防に繋がります。

窓際にキャットタワーを置くと、外の観察を楽しむことができます。飼い主さんが遊びに付き合ってあげること自体も、良い刺激になるでしょう。

まとめ

お昼寝中の猫

外に縄張りのない猫は、完全室内飼育に対して思いのほか窮屈さを感じていないことが分かりました。メリットの内容からも、これから猫と暮らしたいと考えている方には前向きに検討してほしいと思います。

ただし、室内が絶対に安全とは限りません。動くものを追って脱走するリスク、浴室での溺死事故などに気をつけてください。

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