1.ストレス
ストレスには色々あります。多頭飼いの「あいつ気に入らない」から気温の変化まで、あらゆるものがストレスです。しかしストレスが全くなくても抵抗力はつきません。たまに喧嘩をしたり暑さ寒さに当たるのは免疫力にも効果的。要は程度の問題なのです。
だからといって無理に負荷をかけるのはよくありません。特に室内飼いの猫はストレスから逃れるすべがありません。独りでゆっくりできる場所や暑さ寒さを選べる環境を作ることがストレス回避の秘策です。
2.栄養の偏り(肥満)
今は情報が充実しているので、一般食と総合栄養食で迷う方は少ないでしょう。しかしつい食べさせ過ぎている方はいらっしゃるかもしれません。
現代の栄養の偏りと言ったら食べ過ぎ、つまり肥満の問題です。肥満した身体は過剰な脂肪を処理するうちに誤動作が起き、全身に細胞レベルの炎症を起こすと言われています。
肥満防止にはその猫に合ったフードの適正量をいち早く見つけること。そしてやはり運動です。1日10分でいいので猫と遊ぶことは、肥満防止にもストレス解消にも役立ちます。猫との絆もできてメンタル面もカバーできるので、遊びは免疫力アップの特効薬と言っていいかもしれません。
3.低体温
猫の平均体温は38℃台です。ところが高齢になると37℃台が平熱になる場合もあります。人で言えば35℃台。明らかに低体温です。低体温になると冷え性で辛いと聞きますが、免疫力もダウンします。
高齢の猫が低体温になりがちなのは、熱を産生する筋肉が衰えるから。また小食になり断熱材である脂肪が減るのも一因です。
低下していく機能は暖かいベッドや適度な室温でまかないます。服を着たことがない子であれば動きや食欲を確認しながら服を着せてもいいかもしれません。そして少しずつ身体を動かしてもらい、自前の熱源に(筋肉)に活躍してもらいましょう。
4.ウイルス感染
猫の免疫力をダウンさせる感染症には、猫免疫不全ウイルス(FIV:猫エイズ)と猫白血病ウイルス(FeLV)があります。
2つの感染症予防方法はたった1つ。感染している猫と接触させないことです。具体的には室内飼いにすることと、感染したら他の猫から隔離することです。
ただし猫エイズに関しては、喧嘩さえしなければ同居させる飼い主さんが増えています。一方猫白血病は感染力が強いので今まで通り、部屋だけでなくトイレや食器など全てを別にし、触れば手を洗って他の猫にうつらないよう気を配らなければなりません。
まとめ
今日のねこちゃんより:レニー♂ / 4歳 / ヒマラヤン / 3.5kg
我が家の1階には16歳の高齢猫、2階の隔離部屋には猫白血病と猫エイズのダブルキャリアの猫がいます。ですからすべて人ごとではありません。
我が家で行っているのは、ここでご紹介した環境作り。サプリメント等もおすすめですが、基本は「猫が楽しく安全に。そして快適に」ではないでしょうか。