1.スペイン:手袋をした猫は鼠を捕まえられない

Gato con guantes no caza ratones.
そのような格好でどのように仕事をするのですか?という、場面に合わない洋服で来た時に使うようです。掃除をするのにミニスカートで来るとか、森林や山の中で自然研究をしている時に半袖半ズボン、はたまたハイヒールなどできてしまう場合でしょうか。
2.スペイン:猫の足が4本なのは分かっているから、わざわざ3本と数えるな

No hay que buscarle tres patas al gato, sabiendo que tiene cuatro.
スペイン人がよく使う表現だそうです。誰かがお酒を飲んだとします。しかし4人のうち3人はお酒が飲めません。必然的に誰が飲んだのか明らかですので皆に聞く必要がないですよね。分かっていることをわざわざ聞く時に使う言い回しだそうです。
3.スペイン:司祭と猫にはあまり構うな

Con los curas y los gatos, pocos tratos.
猫へしつこく近寄っていくのは嫌われます。付かず離れずの関係が大切な司祭も猫も良い加減にお付き合いをしましょうねということわざです。
4.フランス:良い猫には良いネズミ

À bon chat, bon rat.
同じようなレベルがライバル同士になるということで「敵もさるもの」という内容です。相手は自分の鏡と言いますから同じ土俵に立つ相手も選ばなければなりませんね。
5.フランス:猫がいない時に鼠が踊る

Quand le chat n’est pas là, les souris dansent.
日本や他の国では「鬼の居ぬ間の洗濯」と猫が悪者ですが、フランスで使われると猫の味方としての内容「猫が見張らないと鼠は勝手なことをする」など子供に対して使われるようです。
6.イタリア:死んだ雌猫のふりをする

Fare la gatta morta.
見て見ぬ振りをするというマイナスのイメージはやはりメス猫が例えになってしまうのですね。
7.イタリア:人っ子一人見当たらなかった

Non c'era un gatto.
イタリア特有のことわざで、猫が街を歩いている様子が日常茶飯事ですから自由気ままに歩いている猫が見かけられない様子は異常です。
8.中国:黒猫でも白猫でも鼠をとるのはよい猫だ

不管黒猫白猫、跟着老鼠就是好猫。
「発展こそ硬い道理だ」という改革開放後に中国で使われたことわざです。結果的に解決が大切で敵や味方、考え方の違いも関係はないということです。
9.中国:窮鼠猫を噛む

死不再生、窮鼠噛狸、匹夫奔万乗、舍人折弓、陳勝呉広是也。
弱いネズミも追いつめられると火事場の馬鹿力を発揮して反撃をしてくるという例えです。
10.英語圏:猫には9つの命がある

A cat has nine lives.
猫は頑健で用心深いからなかなか死なないために「しぶとい」などの意味で使われることわざです。魔女と猫のような時代にはより悪いイメージで使われていたようです。
11.英語圏:彼は酔っ払っている

He’s cat.
英語圏では犬と共に猫に関して慣用句もことわざも多くあり抜粋するのがとても難しいです。1737年に使われた名詞である「cat」が形容詞として使われた変わった表現をお伝えいたします。この珍しい用法で最後にさせていただきます。
まとめ

今日のねこちゃんより:わかめ♀ / 1歳 / マンチカン / 2.7kg
猫にまつわる『世界のことわざ・慣用句』11選についてお伝えいたしました。
猫はことわざや慣用句に使われていることを知っているのでしょうか。猫としゃべることができたら人間に対する気持ちを聞いてみたいですよね。