1.トキソプラズマ
妊娠中に猫を飼っていると「トキソプラズマ」が問題視されることがあります。トキソプラズマは寄生虫で、妊娠中に初めて感染すると胎児に重大な影響を及ぼすことがあるのです。
ただ感染する条件がかなり限定されています。極端にいえば、排泄されてから1日以上経った猫のウンチを直接食べない限り感染はほぼありません。
念のため、妊婦さんと猫のトキソプラズマ抗体価検査を受けると安心です。また猫が排泄したらすぐに片付けましょう。トイレ掃除をする際は手袋などをして直接触れないようにし、掃除後は手洗いするとより感染リスクを下げることができます。
2.家族が増えると猫に教える
猫は環境の変化に敏感です。何の前触れもなく赤ちゃんが家にやってきたら戸惑ってしまうでしょう。あらかじめ家族が増えることを猫に教えておくと、スムーズに受け入れられます。
例えばベビー用品は早めに購入して室内に設置しておくこと。これで環境の変化に慣れることができます。赤ちゃんの存在や匂いに慣れて貰う為、人形を用意しても良いでしょう。タオルにミルクの匂いをつけ人形に巻き、猫に嗅いで貰うのです。
赤ちゃんの泣き声をネットで拾って聞かせるのも有効。飼い主さんが人形を抱っこしてあやすような真似をしておけば、実際の時も慌てずにいられるでしょう。
3.誤解で猫を捨てない
猫がいると赤ちゃんに悪い影響があるという人がいます。それは半分正解で半分不正解です。
なぜなら飼い主さんが気をつけることで、どちらも安全に過ごすことができるからです。猫の健康管理をしっかりして、赤ちゃんの口を舐めさせるなど濃厚接触しないようにすれば、感染症にかかる危険性はほぼありません。
そのようなことを知らないで誤解だけで猫を手放すのは少し行き過ぎた行為かもしれません。ましてや外に捨ててしまうのは犯罪です。勝手に誤解して猫だけを不幸にするのは避けましょう。
4.どうしても飼えない時は里親を見つける
ここからは産後の話になりますが…。赤ちゃんのお世話は大変です。気がつけば猫にまで手が回らず全く構ってあげられない日が続く、なんてこともあるかもしれません。
猫も飼い主さんとの適度な触れ合いを必要としている為、ストレスを溜めてしまう可能性があります。
どうしても飼えないと思った時は必ず、里親さんを見つけてあげてください。猫を捨てたり保健所に連れて行くのは避けましょう。大変かもしれませんが手を尽くせばきっと、次に飼ってくれる人は見つかるはずです。猫が幸せな暮らしを送れるように、責任を持ってあげてください。
5.赤ちゃんと猫の接し方を考える
猫が赤ちゃんに危害を加えることはあまりないとは思いますが、赤ちゃんと猫だけにしないよう注意してください。赤ちゃんが猫のしっぽを強く握ったり思わぬ行動をすることで、危険を感じて攻撃する可能性があります。
ですが猫からすると自分の身を守るための行動です。一方で赤ちゃんは猫への接し方が分かりません。ですから不幸な事故が起こらないように必ず、飼い主さんが側で見ておく必要があるのです。
まとめ
妊婦さんがいると猫が悪者にされてしまうことがありますが、ポイントを押さえて対策していくことで安全に過ごすことができます。猫に責任を押し付ける前に、できることはして行きましょう。
赤ちゃんが生まれてからも、気をつければ問題ない場合がほとんどです。猫と赤ちゃんがどうしたら快適に過ごしていけるのかを考えて行きましょう!