1.嘔吐、下痢
猫が誤飲した際に見られる一般的な症状は「嘔吐」と「下痢」です。異物が胃にあると粘膜を刺激して嘔吐が起きるからです。その場合、吐いたり吐かなかったりする日が続くこともあるでしょう。
もし異物が腸まで達して詰まってしまった場合は1日に何度も嘔吐をすることがあります。水を飲んだだけも吐いてしまうので、注意して様子を見ておきましょう。
異物が腸を通過することで粘膜を傷つけ、下痢を起こすこともあります。腸閉塞は危険な状態ですので、すぐに病院へ駆けつけましょう。
2.食欲不振
誤飲したことで食欲不振になる場合も。猫は3日以上何も口にしないと肝リピドーシスという病気になってしまうことがあります。十分に注意しましょう。
もし猫の食欲がない日が続くようなら動物病院を受診してください。その際誤飲の可能性を考え、できる限り誤飲した可能性があるものをリストアップしておくと良いでしょう。
3.ぐったりしている
猫がぐったりとして元気がない時も誤飲が疑われます。喉や食道、胃のどこかで異物が詰まっているのかもしれません。
喉で詰まると呼吸困難がおこり、喉をひっかくようなしぐさをします。胃に詰まると粘膜を傷つけてしまいますし、引っかかっているものの大きさによっては何度も嘔吐をしたり、食欲不振が起こります。猫がぐったりとしている場合は言うまでもありませんが緊急事態です。早めに動物病院へ連れて行ってください。
4.呼吸困難
誤飲によって食道に異物が詰まってしまうことがあります。するとすぐ隣の気管が圧迫される為に呼吸困難に陥ってしまうことが。グゥグゥというような変な音が喉の辺りから聞こえることもあります。
食道に詰まると飼い主さん個人では対応が困難ですので、動物病院で対処して貰ってください。全身麻酔の上、口から異物を取り出す必要があります。または一度胃に押し込んで内視鏡、もしくは胃切開によって取り出すことも。早めの対処が必要です。
5.チアノーゼ
チアノーゼとは、血液の中の酸素量が減ることで皮膚や粘膜が紫色になってしまうことです。誤飲によって十分な酸素が取り込めなくなってしまうのが原因となります。
猫の場合は全身が被毛に覆われている為、口の中や目の結膜で確認しましょう。放置しておくと命に関わりますので、早急に動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
猫の誤飲は最悪の場合、命を危機に晒すことになってしまいます。まずは変なものを飲み込まないように注意してあげてください。猫の手が届く場所に誤飲しそうなものは置いておかないようにしましょう。対策法としては「予防」が一番大切です。