猫に『蜂蜜』を与えるメリットとデメリット!選ぶべき種類や注意点を解説

猫に『蜂蜜』を与えるメリットとデメリット!選ぶべき種類や注意点を解説

美容にも効果があり健康的な食べ物として有名な蜂蜜です。美味しさも使いやすさも抜群の蜂蜜ですが猫にも良い影響はあるのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

蜂蜜を食べるメリットはある?

蜂を見ている猫

蜂蜜は栄養価が高いために、猫の食欲が低下しているときに少量でも与えられる「補助食」としては優秀なようです。

蜂蜜には栄養成分として、ビタミンB類、ビタミンC、ビタミンKなどのビタミン類、カリウムを筆頭にナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄、銅、マンガンなどのミネラル類が含まれています。

デメリットは?

舌なめずりをする猫

栄養価に優れてはいるものの、多くを占めているのは「糖分」です。

糖分は炭水化物なので、消化を上手にできない猫の身体には負担になります。そしてショ糖(砂糖)と比較すれば、量は少ないですがカロリー自体は高いので、沢山摂取するのはNGです。

そして、「猫は甘味を感じない」とも言われているので、蜂蜜を楽しんで味わう事ができないかもしれません。

注意点は?

蜂と蜂蜜

はちみつには「ボツリヌス菌」が含まれていることが多く、人間も1歳くらいまでの乳幼児は食べないように指導されています。ボツリヌス菌は、1gで100万人が死亡するくらいの強さがある、自然界では最強と言われる細菌です。

そのために猫も、腸内の常在細菌で作られている防御壁が出来上がっていない子猫時代に食べさせるのはやめておいた方がよいでしょう。

そして蜂蜜にも食物アレルギーが出る危険性もあるので、人が猫の様子を確認できる日に食べさせてみましょう。

選ぶ種類

美味しそうな蜂蜜

蜂蜜は、金額の高低差が激しい食品です。猫に与える量は耳かきの「一かき」ほどで大丈夫ですから、たとえ高価でも、検査をパスしている正規の蜂蜜を購入する方が良いでしょう。

ただし、わざわざ猫に蜂蜜を与える必要はありません。猫が興味を持っていないならば、無理に食べさせるのはやめましょう。

まとめ

人の持つ蜂蜜を見る猫

猫に『蜂蜜』を与えるメリットとデメリット!選ぶべき種類や注意点を解説についてお伝えいたしました。

人間に良いものが必ず猫にも良いとは限りません。逆に、動物の種類によって消化の仕方が異なるので、猫には毒になってしまう場合も多くあります。

動物の身体を作るために、どのような食事をとるかはとても大切なことです。決して無理をせずに、猫の身体に必要な食事をきっちりと用意してあげたいですね。

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