バイタルサインをベースとした愛猫のための6つの健康管理指標

バイタルサインをベースとした愛猫のための6つの健康管理指標

猫は自分から体の不調を教えてはくれません。むしろ隠そうとします。だからこそ、普段から飼い主さんが家庭内で愛猫のバイタルサインをベースにチェックをし、健康管理をすることが大切です。ご家庭でできるバイタルチェックや基本的な確認事項について説明します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫の正常な状態を知っておく

撫でられる猫

愛猫に健康で長生きしてもらうためには、飼い主さんがいち早く愛猫の異変に気付くことが大切です。

この記事では、猫の健康状態を把握するための基本的な指標を紹介します。愛猫の異変に早い段階で気付くために、週に1回程度健康チェックし、健康な時の正常な状態を知っておきましょう。

正常時の状態把握ですので、猫がリラックスしている時を選び、激しい運動の後や暑すぎ・寒すぎの状況、明らかに具合が悪そうな時は避けましょう。そして、愛猫が信頼している人が行うことが大切です。

家庭でできるバイタルチェックをベースとした6つ健康管理指標

バイタルサインと体重が健康管理の基本

聴診器を当てられている猫

現在の体の状態を確認する指標となるものをバイタルサインと言います。具体的には、体温、心拍数、呼吸数、意識、血圧の状態です。意識を除けば数値で把握でき家庭でもチェックできますので、体重を加えた6項目を、健康管理指標に取り入れることをおすすめします。

1. 呼吸数

猫の正常値は20〜30回/分程度です。横たわってリラックスしている時に、猫に触れずにお腹が上下する回数を数えます。1分間は長いので、30秒間のカウント数を2倍するという方法で構いません。

2. 心拍数

猫の正常値は100〜140拍/分程度です。動物病院で測ると、緊張して200拍前後になる場合もあります。左側の肋骨の五番目と六番目の間(肩甲骨の下)辺りに心臓があります。指先をそっと当て、15秒間の心拍数をカウントして4倍します。

3. 体温

体温を測る猫

猫の正常値は37.5〜39.2℃程度です。動物病院では直腸温を測るのが一般的ですが、家庭では耳用の体温計が安全です。ペット用を購入するのが理想ですが、人間の耳用体温計でも慣れれば計測は可能です。

4. 体重

できれば細かい目盛りのベビースケールが良いですが、普通の体重計でも計測できます。飼い主さんが愛猫を抱いて一緒に体重を測り、そこから飼い主さんの体重を引けば、愛猫の体重です。

5. 血圧

猫の正常値は収縮期血圧が117〜132mmHg、拡張期血圧が78〜96mmHg程度です。でもペット用の血圧計は家庭での計測には不向き。

歯茎を指で押し、押している部分の色が白くなったら離し、2秒未満で元の色に戻れば正常、2秒以上なら血圧低下が疑われます。

6. 意識

眠る猫

意識については数値での把握が難しいので、いつもと違う様子がないかを観察する程度で構いません。元気の良さや反応の良さなどに気をつけて観察すると良いでしょう。

6つの指標のチェック順序

ストレスの少ない状態の値を把握したいので、呼吸数→心拍数→体温→体重の順にチェックしていくのがおすすめです。また血圧は、歯磨きの際に一緒にチェックしてしまいましょう。

まとめ

水を飲む猫

バイタル値は記録してこまめに見直し、変化の兆しに気をつけましょう。表計算ソフト等を利用し、一覧表やグラフにすると変化に気づきやすくなります。ダイエット中でもないのに体重が5%以上減少した、血圧低下の兆候があるなどの場合は、すぐに診てもらいましょう。

年齢を重ねるにつれ、排尿量、飲水量、食べた量や排泄物の状態なども追加すると、高齢猫に多い泌尿器系疾患などにもいち早く気付くことができます。

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