本気噛みは容赦ない
猫の本気噛みはその名の通り、本気なので容赦ありません。めいっぱい力を入れて噛んできますので、下手をするとケガの恐れがあります。ひどい時には猫の牙が貫通してしまうことさえあるのです。
猫の口の中にはたくさんの種類の菌がいます。ですから噛まれたところから感染症にかかるリスクも。猫ひっかき病やパスツレラ症などがあげられます。最悪の場合死に至ってしまうケースがありますので、もし本気噛みされたら医療機関を受診しましょう。
甘噛みは痛くない
甘噛みは本気噛みとは違い、さほど痛くありません。よってケガをすることもほぼありません。ただ子猫の時は甘噛みでも、成猫になると力が強くなるのでたとえ甘噛みでも痛みを感じる場合があります。
また本気噛みは甘噛みの延長でもあるのです。思わぬケガを防ぐためにも、子猫のうちに人を噛まないようにしつけておくと良いでしょう。
本気噛みさせないように
猫が噛む原因は、甘噛みであっても本気噛みであっても変わりません。遊んでいて興奮しすぎてしまった、嫌だと主張している、痛いことをされた、八つ当たりなどです。これらのことをなるべく猫にしないように注意しましょう。
爪切りや歯磨きなど、必要な体のお手入れを嫌がることがあります。猫にはそれが大切だということが分かりませんので仕方ありません。嫌なものは嫌なのです。
ですからお手入れの時に嫌がって噛むこともあります。これを防ぐには、嫌がるそぶりを見せたらすぐに解放してあげることです。お手入れは一気にやらなくても問題ありませんので、猫が嫌がるのなら少しずつ行うと良いでしょう。
子猫のうちにしつけを
子猫のうちに人を噛まないようにしつけるのがベストです。歯が当たったら少し大げさに「痛い!」と声を上げる、噛まれたら引っ込めずに逆に口の中に押し込むなどしてみましょう。きっと止めてくれるはずです。子猫のうちは加減が分からないので、そうやって飼い主さんが注意していくことで覚えて行きます。もし母猫や兄弟猫などが一緒なら、猫社会の中で覚えて行くでしょう。
まとめ
猫はその可愛い外見とは裏腹に、口の中には凶器ともなり得る牙を持っています。その力は獲物を仕留める以外に自分の身を守るためにも発揮されるのです。噛まれてしまって大変な事態に陥らないよう、注意してください。猫が噛む原因をしっかり抑えておけば、ほぼ防いでいけるでしょう。