1.関節の可動域が広い
なぜ猫の体があんなに伸びるかというと、実は猫の関節の可動域がとても広いからです。伸びるとなんと、平常時の約2倍びよんと伸びます。また、腰を前後左右に自由自在に伸ばせる骨格をしているのです。
だからあんなに伸び〜るのです。猫の両脇を抱えてみてください。その脅威の伸び方が良く分かります。もちろん嫌がる場合は無理強いしないようにしてあげてください。
2.皮膚が柔らかい
猫は皮膚がとても柔らかくできています。その上、お腹から後ろ足にかけての皮膚「ルーズスキン」と呼ばれるちょっとたるんだように見える部分があります。
これは決して太っているからとか歳でたるんだからとかではありません。体の急激な動きや大きな動きに対応できるようになっているのです。
このルーズスキンがあるのも、猫の体が良く伸びる理由の一つでしょう。ライオンやトラなどの他のネコ科の動物にも見られるものです。
筆者の個人的な意見では、この部分が一番猫の体の中では触り心地が良いと思います。もし愛猫が許してくれるなら、ぜひ触れてみてください。なんとも言えない柔らかさが癒しを与えてくれます。
3.骨が多い
骨が多いというのも、体が良く伸びる理由だといえるでしょう。人と比較すると背中の骨が1本、肋骨も1本、そして腰椎は2本多いです。
そして前述したように骨と骨の間の関節が柔らかいので長く伸び〜るのは当然といえるでしょう。
4.お腹周りが柔らかい
猫の腸は短いのが特徴です。その為に支える骨が必要なく、その分柔軟性に富んでいます。骨が伸びるのに対応できるようになっているのでしょう。
これまでお伝えしてきたように、関節、皮膚、骨、柔軟性が合わさることであの伸びが実現されているのです。猫が実は「液体ではないか」と考えられる所以は、体の構造そのものにあるといえるでしょう。
5.脱力するから
猫を持ち上げると本能で「脱力するから」、という説もあります。子猫の頃は母猫が子猫の首を加えて移動させていました。その際脱力してスムーズに運ばれるようになっていたのです。
その本能がずっと残っていて、抱っこされた時にだら〜んと脱力する為、余計に伸びると考えられます。ただ成猫の首を掴んで持ち上げるのは大変負担がかかる為、絶対に行わないようにしてください。
もし持ち上げるのなら、前足の両脇から抱えるようにしましょう。この持ち方も長時間行うと負担になってしまいますので、伸びを確認したらすぐに放してあげてください。猫を抱っこする時は、本当はお尻を支えて飼い主さんの体に密着させるのが正解です。
まとめ
今日のねこちゃんより:ライチ♂ / 2歳 / キジシロ / 5.4kg
あんなに可愛い顔をした猫も、時に飼い主さんが驚くようなことがしばしばあります。自由自在に変形する猫の体は正に「液体」。
ただ柔軟性は猫によって個体差があるよう。筆者宅の猫たちは、なぜかオス猫が脅威的に柔らかいです。高いところから降りる時は本当に、水風船が落ちるようなボヨンとした感覚がします。
自由自在に変形する猫を思う存分愛でていきましょう!