愛猫との別れ…最低限しなければならないこと
大切な家族である愛猫との別れは辛いものです。こればかりは、何度経験しても慣れることではありません。それが初めてであれば、尚更混乱してしまいます。
悲しくても、やらなければならないことがいくつかあります。今はまだ現実味がないという方も、頭の片隅に覚えておいてほしいことを3つご紹介いたします。
1.遺体を安置する
人間と同様に、亡くなった猫の遺体も時間の経過とともに腐敗してしまいます。適切に安置しなければなりません。
カゴ若しくはダンボールにタオルを敷き、遺体を納棺します。そして保冷剤を敷き詰めます。最後にその上からタオルをかけてあげます。
安置の要は冷やすことです。その他にお花を添える・生前好きだったおやつを持たせてあげるなど思い思いの形で棺を作ってあげてください。
2.供養の方法を話し合う
どのような形で愛猫を送り出すのか、ご家族で話し合いましょう。最近ではペットのセレモニーを行ってくれる場もありますが、もっと簡素に行う形でも大丈夫です。飼い主さんが思う供養の形を取ることが大切です。
私有地であれば、自宅の庭に埋葬することも法に触れることはありません。ただし、いくつか注意点があります。
まず、動物に掘り起こされるリスクがあります。近隣住民に誤解を与えてしまうこともあるので、穴を深く掘りましょう。そして、飼い主さんが家を手放す可能性も考慮してください。
火葬業者も選択の余地がない場合や、役所に引取りを依頼する方法もゴミとして処理されてしまうリスクがあります。身近に相談できる方がいれば、一度相談すると良いでしょう。
3.医療器具を病院に返却する
自宅で療養していた場合、点滴の針やシリンジなどの医療器具が残っているでしょう。これらは家庭ゴミとして処分することはできません。ある程度心の整理が着いてからでも構いません。必ず動物病院に返却してください。
その他、徐々にやってほしいこと
先ほど紹介した3つのうち、最初の2つは優先的にしなければならないことです。これから紹介することは、飼い主さんが前を向いて歩くために徐々にやってほしいことになります。
遺品整理をする
他に猫がいない場合、猫用品を少しずつ整理していかなければなりません。強制ではありませんが、残したままにすると悲しみがどんどん増してしまいます。
写真や首輪、食器など愛着のあるものを無理に処分する必要はありません。家族が揃う部屋に飾り、手を合わせる場にしても良いでしょう。
普通の生活を心がける
亡くなった愛猫が最も望まないことは、飼い主さんが悲しみのあまり心を壊してしまうことです。思いっきり悲しんでいい、涙が枯れるほど泣いてもいいんです。
ただ、普通の生活を心がけてください。笑うことができなくても、飼い主さんが生活リズムをキープしてくれることを愛猫も望んでいるでしょう。
まとめ
愛猫の死後のことは、あまり考えたくないのが正直なところです。それでもいつの日か必ず迎える別れの日。最低限、これだけは知っておいてほしいことを紹介させていただきました。
悲しみにくれる中で、これらのことをしていく作業は辛いと思います。辛くて当たり前です。悲しくて当たり前です。
悲しみと向き合いながら、愛猫にお別れと感謝の気持ちを伝えてあげてください。