室内での危険を見直そう
1.家具の固定
猫の幸福と生命は、飼い主さん家族が全員無事でいることにかかっています。そのためには、地震時に室内で1番怖い家具の転倒による事故と、室内への閉じ込めは避けなければなりません。背の高い家具を始め、重いものやグラつきがちなものはしっかり固定しておきましょう。
2.猫アイテムの固定と置き場の見直し
キャットタワーに猫用2段3段ゲージ。これも立派な家具ですからきちんと固定します。また猫のベッドやトイレの位置も要チェックです。倒れてきそうなものがそばにないか、上から本や置物、割れたガラスが落ちてこないかを確認し、あればレイアウトを変更します。
自宅待機や避難所への移動に備えよう
3.日常的にストックは多めに
常に半月から1ヵ月分のフードや猫砂を予備としてストックする習慣をつけておくと、地震でインフラが途絶えた時に安心です。特に薬や療養食は猫の命と健康に直接影響しますので、消費期限の短いもの以外は多めにそろえておきましょう。
4.猫の避難袋を準備する
猫用避難袋の中身は、
- キャットフードとおやつ
- 薬と療養食
- お皿
- 水
- ペットシーツ
- タオル
- おもちゃなど
また猫を入れるための洗濯ネットや、キャリーバッグが破損した時の仮修理用に布用ガムテープもあれば役に立ちます。
5.迷子防止と病気の予防
人の出入りの多い避難所でありがちな迷子や病気は、以下の準備で対応しましょう。
- ワクチン接種、ノミダニ駆除、不妊去勢手術
- 首輪と迷子札(マイクロチップも含む)を付ける
- 1頭ずつキャリーバッグを用意してそれに迷子札を付ける
(猫の年齢や既往症、飲んでいる薬や療養食も明記すると良い)
可能ならキャリーバッグやケージで過ごす習慣をつけさせたり、人に会う機会を増やして人に慣れさせておくと、いざという時に多少なりとも猫の不安を減らすことができます。
まとめ
今日のねこちゃんより:るっぴー♂ / 7歳 / スコティッシュフォールド / 4.5kg
東日本大震災で問題になったのは、置き去りにされた動物たちの悲しく辛い現実でした。そのため国は『同行避難』をするようアナウンスしているのです。
しかし受け入れ側の環境は、コロナのせいで犬猫どころか人間でもそれほど整っているとは言えません。ですから自分の命は自分で守る。そして飼い猫の命は飼い主が守る。手の付けやすいところからでいいので少しずつ始めて行きましょう。